媚薬なHONEYG


ドキドキワクワクしてたら身体を反転させられてうつぶせにされる。
背中を辿って尻に優斗さんの掌が這ってきて―――。

「んっ?」

ぱちん、ぱちん、と叩かれた。
でも全然強い力じゃなくって軽く。
痛くもなんともないけど、突然だし今までされたことがなかったからキョトンとして顔を上げた。

「ゆーとさん?」
「……ちょっとお仕置き」
「おしおき? なんで?」
「……もういいよ」
「えー? あ! わかった! あれだ!」

俺、お仕置きされるようなことしてねーし。
どうしてかため息をついてる優斗さんに首傾げながら笑いかけた。

「SMぷれいっていうやつ?」
「……は?」

身体を起こして優斗さんに抱きつく。

「おれ、ゆーとさんがしたいっていうならいいよ? でもソフトなのがいいな」

痛いのは嫌だけど、優斗さんがどうしてもっていうならなんでも受け入れる!

「……いや、そうじゃなくて。……なんだろう……媚薬のせいなのかな」

ぼそぼそと困ったように優斗さんがなにか呟いた。
どうしたんだろう。
つーか、媚薬?

「媚薬ぷれーしたいの、ゆーとさんっ」
「……いや、そうじゃな」
「媚薬ってすげーんだよ! 何回ヤっても平気って感じ!!」
「……飲んだってわかってたの?」
「なに?」
「……今日」
「今日? いまはよっぱらってムラムラしてるだけ! 媚薬高一のときにオネーサンと飲んだことあるんだけど! あ、昔のはなしだからね! とにかくすごかったよ! びやく!!」
「……」
「みだれるゆーとさん見てみたい!!」
「……」
「ひとばんじゅーでもできるよ、きっと!」

まぁ媚薬なくっても優斗さんとなら一晩中出来るけど!
媚薬プレイしてみたいなー、なんてヘラヘラ笑ってたら、いきなりギュッと俺の息子が優斗さんに掴まれた。

「んっ」

不意打ちだったけど、ずっとフル勃起だった俺の息子くんは嬉しそうにびくつく。

「……一晩中出来るんだ?」

にっこり、優斗さんが俺に笑顔を向けてくる。
けど目が笑ってないような気がするのは、きっとすっげー興奮してるからなんだろうな。

「うんっ、ん」

大きく頷いたら、酔いのせいか少しクラっときて、そんで同時に優斗さんの手が動いてきつめに俺のが上下に擦られた。
気持ちよくてため息ついたら優斗さんがのしかかってくる。

「じゃあ―――、一晩中、ね?」

するするー!
なんて、へらへら頷く俺。
とりあえずしばらく禁酒しよう、と思うのは翌日のこと。
のんきに俺は優斗さんの首に手を回して、

「ゆーとさん、ちゅー」

ねだりまくってた。

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