ところてん、はじめました。F


えっ、なんで!?
一瞬すっげー焦ったけどすぐに引出開けて取り出す音がしてきて、ほっと一安心。
予想通りにローションをとってきた優斗さんが俺の脚を抱えて掌に出したローションを後孔へと塗りながら指を挿入してきた。

「……んっ」
「捺くん」

ようやくむずむずと疼いていた場所に触れてもらえて身体が喜ぶ。
圧迫感はあるけどそれを上回る充足感。
ぐちゃぐちゃと指で掻きまわすようにされて腰が揺れる。

「ん、……う、ん?」

前立腺にはまだ触れてもらってないけどずっとしてほしかったからか、ナカを擦られるだけで気持ちいい。

「いつもより敏感だね。そんなにココ弄って欲しかったのかな?」

さっき挿れたばっかりなのに二本目を追加しながら優斗さんが目を細めた。
快感と恥ずかしさにちょっと顔が熱くなる。
早く欲しいって言ったの俺だし、素直に頷くと、

「ッ、ぁっ」

ぐりぐりっと前立腺をいきなり強く擦りあげられた。
自分じゃ触れなかった場所への激しい刺激に腰が跳ねる。

「ひゃ、ぁん、っ」

ローションの水音が卑猥に鳴り響いてる。
やっぱ全然違うし。
むっちゃくちゃ気持ちいい。

「んっ、優斗さ、んっ」

内壁を擦りあげて、前立腺をかすめてってしてくる指に腰を押し付けるように揺らしてしまってた。

「なんだか……本当に今日はいつもよりすごく感じてるね?」

はぁはぁと荒い息を吐いて快感に酔ってる俺を目を細めた優斗さんが見つめる。

「……」

俺のゲイビとともに過ごした無駄すぎる時間を思い返す。

「……だって……優斗……さんの……指、きもちいーんだも――……っあ、ッン」

やっぱりえっちはひとりよりふたりだ!って確信しながら呟いてたらちょっと強引に三本目の指が追加された。

「捺くん……って、本当……」

ぼそっと優斗さんがなにか呟いた。
快感に夢中な俺は聞きとれなくて、なに、って喘ぎ混じりに訊いてみたけど、

「……そんなに俺の指が好き?」

って色気たっぷりの顔で笑い返された。
首を振って頷く俺に、優斗さんはまたなんか呟いて俺の内腿へとキスを落としてくる。

「美味しそうに俺の指咥えて喜んで……。かわいいね」

囁く声が脚に吹きかかってゾクゾクする。
指を動かしながら優斗さんは舌を俺の脚に這わせてきて、そして―――。

「っ、あっ、あっ」

ぱくりと俺のを咥えた。
ぎゃあああああああああああ!
ちょ、ちょ、ストオオオオップ!
後孔とフェラとって、やばい! すぐイク! って、いまはマジでやめてくれー!
俺いろんな意味で持たない気がする!

「んっ、優斗さ……っ、やめっ」

じゅるじゅると俺のを吸い上げて舌を絡めてくる優斗さんの頭に必死で手を伸ばす。
でも押し返す力もなくて髪に触れるくらいしかできないダメな俺。
そんなこと気にせずにフェラを続ける優斗さん。
ほんと、まじで! いまフェラ無理!
俺たぶんいまこの状態だと派手にイっちゃいそうで、そうなったら―――そのあと寝ちゃいそうな気がする。
じょーだんだろ! 指もいいけど、俺は俺は!

「ゆ、……優斗さんっ」

ぎゅうっと俺は優斗さんの髪を掴んで、喘ぎを必死に耐えて、叫んだ。

「俺、っ……指じゃなくって、優斗さんのでイキたいっ」

だからもう挿れてくれ、って。
必死に、そりゃもう必死に、優斗さんを涙目で見つめておねだりした。

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