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一度目よりも二度目、そして三度目のほうが上回る快感。
いたずらに這う指や舌に、そして俺の中をかき回す動きに頭の中が熱く溶けていく。
揺さぶられながら、無意識のうちに俺も腰を揺らしていた。
「千裕、気持ちいい? 俺はすっごく気持ちいいよ?」
目を細める智紀さんは息をのむほどの色香が漂っている。
その目が最初よりもさっきよりも余裕がなくなっているような気がして凝視してしまう。
「なに考えた? いきなり締まったけど」
おかしそうに笑う智紀さんがいきなり俺をひっぱりあげると膝の上に抱える。
対面する体勢は初めてじゃないけれど、挿った状態では初めてだ。
体重がかかったせいで深く突き挿って悲鳴じみた声を上げる俺をやっぱり笑う智紀さんに下から徐々に激しさを増し突き上げられて目の前がチカチカしてきた。
「ぁっ、っ……く」
腰を支えられて揺すられていくうちに増していく快感に身体の底からじわじわと波が押し寄せる。
覚えのあるそれは二度目にイかれさたときの感覚に似ている。
前後を弄られながら吐精してしまった二度目。
射精感だけでない、認めたくないけど後孔からくる快感が混ざってイってしまったんだ。
同じように絶頂が遠くないところにあるような感覚になってくる。
でもさっきといまで違うのは俺のが放置されたままだってことだ。
対面座位だから俺と智紀さんの腹部に擦れるようにぶつかったりする。
けどそれだけじゃ全然足りない。
はっきりとした刺激が欲しくて少しだけ智紀さんに身体を密着させる。
「どうしたの?」
薄い笑みを口元に浮かべた智紀さんが俺の顔を覗き込む。
視線を逸らせると、不意に俺のものに触れてきた。
「っん」
「もしかしてこっちも触ってほしかった?」
「……べつ……に……」
「そ? じゃあ、触らないね」
「……っ」
思わず視線を合わせてしまう。
きっと俺の目は恨めしくなってしまってるだろう。
でも正直、いままで散々好き勝手に触れてきたのに、と思ってしまう。
「だってもう二回もイってるし、三回目なんて身体きつうなっちゃうでしょ。俺の優しさ」
ね、と一瞬触れるだけのキス。
「……智紀さん……って」
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