お返しにご注意を!R


―――――智紀side


きつく締めあげる優斗の中にたまらず射精した。
腰を押し付けて奥深くに白濁を注ぎ込む。
潤みきった目で俺を見上げ頬を赤く染めた優斗はまだイッてるのか背中をしならせ身体を震わせていた。
漏れる吐息も小さな呻きも、額に浮かんだ汗がこぼれおちる様も煽情的でかなりクる。
普段が穏やかなだけにやっぱりイってる瞬間っていうのは相当色気がダダ漏れ状態っていうか―――果てしなくエロい。

「……熱…」

吐き出した俺の欲に対しての感想なのかぼんやりとした表情で呟く。
こうして初めて身体を重ねて知った新たな優斗の一面。
予想通りにエロかったていうのと、無自覚な煽りが本当にタチ悪い。
普通"智くんと一緒にイキたい"なんていうか?
もうあの瞬間の俺の気持ちを表現するなら、問答無用で一晩中かけて精液まみれにしてやりたくなった、な感じだろうか。
イヤ俺変態じゃないけど。
なんていうか甘やかしたいっていう気持ちと、そんな可愛いこと言うなら全部征服してしまいたいっていう相反する気持ちっていうか―――。
それもねだるような熱っぽい眼差しで言われたらその辺の男なんてころっと堕ちて本気も本気になるはず。
本当にタチ悪い。
そのタチの悪さも可愛いんだけど。
でも―――。

「……智紀」

こうして、上気した顔を歪ませて、いまだに絶頂の余韻は残ってるのに睨んでくるのも可愛い。

「……お前……中出しした?」

まだ優斗の中に挿ったまま。
さすがにもう二回イったし、立て続けに三回は無理だけどそれでもきつい締め付けに緩く反応してる俺の半身。

「うん」
「最悪……最低」
「そんなこと言われてもさ、だってゴムもつけずに挿入しちゃったのは優斗だろ?」

勝手に顔が緩む。
また睨まれそうだってのはわかっているし、きっと相当ニヤニヤしてしまってるだろう。
案の定優斗は嫌そうに眉間にしわを寄せた。

「……そ、それは。でも……寸前で抜けばよかったじゃないか」
「だって優斗が激しく締め付けて俺の抜けなくしちゃってるからさ。ほら今だって」

軽く腰を動かすと一層顔を歪めて身体を起こすと俺から離れた。
名残惜しく優斗の中から俺のが抜けてしまう。

「……っ、ん」
「あーあ、せっかく気持ちよかったのに。優斗も気持ちよかっただろ? 一緒にイったし?」
「……」
「あ、ほら。見てみろよ。ゆーとのソコからほら、俺の白い精え……ッ」

俺の掌に吐き出された精液を舐めとって見せてから、ニヤニヤ、ニヤニヤと脚の間を指さして太腿を伝う白濁を教えてやる。
と、突然腹に蹴りが入って俺はソファから転げ落ちた。
本気で蹴ったな、こいつ。
マジで痛い。

「変態」

いや、だから俺は変態じゃありません。



***

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