予測の元に目指す、その五秒後の未来について・1




「さて、やって参りました夢の国でっす!」
「すげーっスね、カズ君!」
「そうだろう、そうだろう、可愛い涼ちゃんの為に、俺は頑張りましたよ!」
「お前が何を頑張ったのだよ」
「決まっているじゃないですか!今日のこの日の為に、俺は多方面からの妨害全てを撥ね退けてきたんですからね!」
「多方面?なんで俺たちが遊園地に行くのに、邪魔するひとがいるんスか?」
「はっはっはっ!涼ちゃんほら!○ッキーがあそこにいるよ!」
「はっ!○ッキー!本物っスね!」
「隣にはド○ルドもいるよ!」
「ド○ルド!カズ君、写真撮ってきてもいいっスか!?」
「いいとも、いいとも!思う存分撮ってきてくれたまえ!」
「やったーっ!緑間っち!○ッキーとのツーショット撮って欲しいっス!そのあと俺とカズ君と緑間っちも入れて四人で一緒に撮ろう!」
「おいこら待て黄瀬!俺を引きずっていくな!」
「早くしないと○ッキーがいなくなっちゃうっス!」
「あそこにいるだろうが!そう簡単に○ッキーは消えん!」
「……」
「……」
「何だ」
「緑間っちの口から○ッキーって言葉を聞くとは思わなかったっス!レアっスね!カズ君!」
「そうだね!真ちゃんも○ッキーは知ってるよね!うわあ俺録音しておくんだったわ!」
「五月蠅い高尾黙れ」
「ひどっ!」
「緑間っち!後で頭に付けるカチューシャ買ってもいいっスか?」
「お、俺もー」
「……それはお前たちだけで付けるのだな?」
「え?三人で付けるんスよ?」
「勿論じゃん、真ちゃん一人を仲間外れになんてしないぜ!」
「要らん!」
「まあまあ、真ちゃん。恥ずかしいのは最初だけだから〜一度付けてしまえばほら、君も夢の国の仲間入りだぜ!」
「高尾!」
「緑間っち〜!カズ君〜!○ッキーと写真撮ろうっス〜!」
「おお、涼ちゃんいつの間に並んで……はいはーい今行くよーっ」
「高尾、この手を離せ」
「大丈夫だよ、真ちゃん!」
「何がだ、いいから今すぐ離せ!!!」



「やー、いい写真が撮れたっス〜」
「ホント、涼ちゃんって写真写りいいよねー、これとかめっちゃ可愛い」
「ありがとっス!」
「○ッキーにチューされた涼ちゃんを○ッキーから引きはがそうと躍起になる真ちゃんというレアな姿も納められたし!幸先良いわ!この調子でどんどん行くぜー!」
「行くっス〜!」
「まずはカチューシャだな、涼ちゃん何にする?」
「うーんと、やっぱり○ッキーに○ニーは外せないっスよね」
「だよなー。俺たち三人だから、あと一人何にするか」
「お前たち二人で付ければいいだろう。俺は要らんとさっきから」
「あ!じゃあじゃあカズ君!カズ君と緑間っちで○ッキーと○ニーを付けて、俺はこれとかどうスか?」
「これって……こ、これは……!」
「やめろ黄瀬!」
「え?駄目っスか?」
「駄目だ!お前がこれを付けてそこらを歩き回るなんて絶対に俺は許さないのだよ!」
「え〜、なんでっスか〜?」
「なんでって……(なんでよりによってマ○ーちゃんなんだよ涼ちゃん!白い猫耳なんてマニアには堪らないっていうか付けたら付けたでめちゃくちゃ可愛いのは分かっているからようはそんなことして余計な火種が涼ちゃんに降りかからないようにしようとする真ちゃんのツンデレっぷりがすげえよく分かるから俺もここは賛成しておかないといけないんだけどでも正直なところこれ付けた涼ちゃんとか超見たいです!ごめんね真ちゃん後で涼ちゃんに頼もう)涼ちゃん、じゃあこっちはどうよ!」
「あ、プ○さん」
「まあ、これならまだ……待て黄瀬」
「え?似合わないっスか?」
「いや、(似合う似合わないで言えば似合うに決まっているのだよいや違うそんな熊耳が似合ってしまう以前で色々とどうなんだとつっこみを入れたいのは置いておいてなんでまたお前はそういうチョイスを!そしてまたどうしてそう無防備に笑顔を振り撒くのだよ!背後の視線に気付かんのか!……気付かないのだなお前は)黄瀬、お前はこれにしろ」
「○ニーちゃん?え、でもそしたら」
「俺が○ッキーで、高尾はこれだ」
「ちょ、真ちゃん、俺何でス○ィッチ!」
「お前に似合うのはこれくらいなのだよ」
「それにしたってひどいよこのチョイス!ぶっは!やべ、ツボにきた……!」
「カ、カズ君、大丈夫っスか??」
「だいじょーぶ!はー苦しかった。いや、それならこうすればいいじゃん」



「――と、言うわけで、俺が○ニーちゃんでカズ君と緑間っちが、○ッキーになりました!」
「何で○ッキーが二人もいるのだよ!」
「だって俺も○ッキーが良かったし!いいじゃん真ちゃんお揃いで!」
「そうっスよ!それにほらこうすれば!」
「涼ちゃん?」
「黄瀬?」
「へへ〜二人の間に入れば俺が両手に花っス!役得っスね!」
「(やっっばいなにこの子超可愛いんですけどむしろ涼ちゃんが花っていうかいやもうこれどうしたらいいの)」
「……黄瀬」
「なんスかー?緑間っち」
「チェロス食べるか」
「食べるっスー!」
「(すげえ真ちゃん流石玄人!涼ちゃんのあんな可愛い発言を物ともしないで話題を逸らすなんて中々できる技じゃないよ!)はい!俺も食べる!」
「お前は自分で買え」
「ひどっ!」








20121226





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