問題発言連発事件発生
『桔平』
「ん？」
『結婚しよう』
それは突然のことだった。
思わず飲んでいたドリンクを吹き出してしまうほどの。
『桔平汚い！』
「わ、悪い。しかしお前が突然変なことを言い出すもんだから…」
彼女は同じクラスの女子。たまにこうしてテニス部に遊びに来るのだが…
「何、意味不なこと言ってんすかなまえ先輩」
「そうだよ、なんだよ。馬鹿にも許される範囲と許されない範囲があるんだけどな…分かれよ、あぁ無理か馬鹿だから」
「おいおいお前落ち着けって…」
「橘さんにプロポーズなんて１億6000万年早いんだよ」
「あれ、それ人口じゃね？」
戸を開けて一番にいったのがアレだったためいつも彼女が来ると敵意剥き出しな神尾と伊武はいつも以上に口が悪い。
それに応戦しようとした彼女をとめる。
「なんでまたいきなり結婚なんだ」
『あんね、杏ちゃんみたいな妹が欲しいなって言ったら兄貴と結婚すれば簡単に妹になりますよって言われたから』
「あいつか…」
『ヨシ結婚だ!!』
「良くない」
口を開ければ結婚、どうにかしてくれないだろうか。
「いいか、結婚というのはだいたいがお互いのことを好きあってるというのが前提でするものであってな」
『なら大丈夫！私、桔平好きだもん』
「だからそういう好きじゃなくて」
「友人としてじゃなくて恋愛感情だよ。わからずに言わないで欲しいよね、ほんと橘さん可哀想だこんなの好きだなんて」
『心配すんな伊武クン、私は恋愛感情で好きだから』
「「「は」」」
問題発言連発事件発生
(ほ、ほんとか？)
(うん)
((……………ありえない))
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