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だぁれも居ない筈の部屋の中
貴方の嗚咽の幻を視た気がしてどうせ今夜も眠れないなら暇潰しに咽元を掻き毟る
どのくらい掘れば頚動脈に辿り着けるかしら?
視線の端に花瓶が一つ
中の野薔薇はとうに息絶えて死臭を撒き散らし褪せて逝く
あんな風に死ねたらと夢を見ながら頸に包帯を飾って貴方の居ない朝を迎えている

死なせてくれぬ病、恋と云ぶ



Thank you for providing your title,hakusei


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