「あー…もう。俺の何が悪いんだよー…。」

「さぁ、俺はわかんないけど…あれじゃない?虫食べたりするとことか。」

「…それ直せば上手くいくか?」

「それはハチ次第かな。」



勘右衛門の答えを聞けば八左ヱ門ははぁ、と息を付き机に顔を突っ伏した。
勘右衛門はそれを見るなりははと苦笑いを零しぽんと八左ヱ門の頭に手を当てた。



「ハチはさ、いろんな子に気があるみたいに思われがちなんじゃない?」

「俺案外一途なんだけど…」

「でも目移りしちゃうのは事実でしょ。」

「う…」



勘右衛門が言っている事が正論だった故八左ヱ門は反論できなかった。
確かに目移りするけど、などと呟きながら顔を上げれば勘右衛門に目をやった。



「ここらで本命作っちゃえばいいんじゃない?」

「本命?」

「うん。例えば…俺とか。」



そう言えば勘右衛門は自分を指差し笑顔を向けた。
そう言われた当の本人はその言葉を把握出来なくただ間抜けた面をするだけだった。



「…は?」

「だから本命を俺にしないって事。」

「いやいやいや。今女の子の話してるのに何で勘ちゃん?」

「だって俺ハチの事好きだもん。」

(どっちに落下する、ですか?)(それはお客様自身ですわ)


どこに落ちるなんてそんなもの決まってる






こちら落下地点となります。ご注意ください。



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