ksxx5

http://nanos.jp/ksxx5/

Today is...


「……………………」
くぅ、くぅ、なんて呑気な寝息が聞こえる。まじかよ。演技、じゃねーよな…?
ルイは二つある枕の片方を抱えて丸まっている。
可愛いな、おい。なんで起きてねぇんだよ…糞。
「…ルイ?」
「んんー」
………寝込みを襲うってのもアリか…?
ここで起きてくれりゃーいいのによ。
「………」
「んっ…、」
布団に潜り込めばピクンと眉根を寄せて。
煽んじゃねーよ。
糞…手が言うこと聞かねぇってことにしとけ。俺が悪ぃんじゃねぇ。
「ン…」
俺の手は勝手に動いて胸の突起を捕らえた。きゅ、と摘まんで………。
…まぁ、あれだ。手が勝手に動くんだから仕方ねぇ。俺の意思じゃねぇからな?
「…っ、ヒル…ッ」
寝言か起きて感じてんのか分かんねー
どっちだよ。
「………………」
あー畜生、止まれ俺の手。まじでそこはシャレになんねぇー
「―アッ…!」
おいおいまじで、ま・じ・で。ヤっちまうぞ!?
ただでさえ密着してんだ。お前の感じるポイントなんざ余裕で分かんだよ。
「‥ン……っ………………ちょ、ヒル…まっ!!」
―うお、ビビった。
起きてた?
緩く瞼が持ち上がり、三白眼が俺を捕らえた。
「‥‥‥‥‥」
「おはよ」
耳朶に歯を立てながら囁いてやる。同時に下の手で軽く擦り上げてやればゆっくりと息を吐き。
「……………、……っ…ヤん、の‥?」
「いやか?」
耳ン中を舐めながら言えば首を横に振って否定を示した。
「………もう‥ッ」
少しだけ頬を染めて俺を見る。
…糞。たまんねぇよ、お前。
「ルイ…」
「…………っ、ん‥」
耳から首筋を辿り、口に噛み付き、歯を立てる。そのまま食んでやればルイも応えてきて。
「……っん、ン………」
離そうとすると追いかけて来て、更に深く。名残惜し気に離れる頃には息が荒くなっていた。
「お前ケーキ食う?」
「…買って来たのかよ」
「クリスマスだしな、ケーキぐらいあってもいーんじゃねえ?」
「お前甘いの嫌いだろ」
「まーな。でもお前大好きじゃねーか」
「おう」
「だからお前を食う」
「‥‥‥ケーキは明日?」
「いや今日、つーか今?」
「カ?」
「ご主人様兼恋人を待たずに寝ていた恋人兼元奴隷にお仕置きだ」
「だって、お前クリスマスボウル…」
「たっっっぷり食え」




















* * * * * *























「…ルイ‥、ちゃんと食えよ?」
クリスマス―ヒル魔は試合で、やっぱり疲れてると思ったから自宅に帰って来た。
ホントは一緒にいたかったけど試合を見た後銀たちと飲んで、ヒル魔に優勝おめでとうメールを送ってベッドに横になった。
でもどうやらそれが気に食わなかったらしく。
先週までずっとヒル魔のマンションにいたのに試合が終わって帰ってみるといない、その上出迎えなしってのが更に怒りを煽ったみてぇ。
「俺すっげ楽しみにしてたんだけど」
「………」
ヒル魔に抱えられる形で炬燵に入る。
勿論ヒル魔が買って来てくれた生クリームたっぷりの苺が乗ったケーキも忘れない。
「お前イベント系何気好きじゃん。俺の家なのに勝手にツリーとか飾ってあっし、ぜってぇケーキとチキンがあってお前はサンタの恰好とかして出迎えてくれると思ったんだけどよ、」や、流石にサンタのコスプレはする気ねーかも。
「・・・・・・」
「鍵閉まってっし、お前はいねーし、勿論ケーキもチキンもねぇしよ」
「・・・・・・ごめん、」
「しかも寝てっし、携帯出ねーし。今日は何の日だ?クリスマスボウルに出た俺が日にちを疑ったぜ」
「…ごめんって」
「まさか俺がケーキを買うハメになるとはなあ」
「‥‥‥俺だって、ヒル魔と過ごしたかったけど・・・」
「―ま。どーせくだんねぇ理由だろ。俺はお前が待ってると思って早々と打ち上げを抜け出して来たっつーのによ」
「…ゴメンナサイ」
「―つーわけでサービスしろよ」
「カ?」
「さっきヤるっつっただろ?」
ケーキ食ってからでいい?
「強制生クリームプレイだからな」
あぁ、だから食えって言ったのか………







Fin.

「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -