告白とキス
「ヒル魔さん…ちょっといいですか?」
「あ゙?んだよ」
「あのッ…、私前からヒル魔さんのこといいなって思ってて…」
「で?なに、俺と付き合いてぇの」
「……/////」
「……ふ〜ん、だってよ葉柱。どうすっかな」
「…………勝手にすれば」
「ヘェ…。なら付き合ってやってもいーぜ」
「うそっ、ホント!?」
「……あ、あのさ…1コ聞いていい?コイツの、どこがいいの?ドSだし悪魔だし性格あんま良くねぇと思っ…「アメフトをしてるときがすごくカッコ良かったんです!」
「だってよ?」
そんなん…俺だって知ってる。アメフトを真剣にしてるヒル魔が物凄くカッコ良いことも、ドSで鬼畜で変態外道悪魔だけど優しいことも。
「………」
知ってんのは俺だけ、じゃなかった。くそ…
「………。葉柱?」
「なに、」
「んな落ち込むなよ…可愛すぎんぞてめぇ」
最後の方は小声で耳元で。
「…悪ぃな、やっぱコイツ以外無理だわ」
ヒル魔はそう言って、肩を抱き寄せ。
「……!」
少し唇を触れさせ合うと、踵を返した。前で女の子が息を呑む気配がする…こわくて見れねぇけど。
「…帰んぞ、葉柱」
少し先を歩いてたヒル魔が立ち止まって振り向く。
「……な…に、すんだよ…ッ…」
見られたんだぞ!?
「…キス。びっくりしてて可愛かったなー」
ヒル魔はケケケと笑って。
「なっ……」
まじで、何考えてんだよっ!!?
「二股になんなくて良かったろ?」
「………ふん。」
まあ…、そうだけどさあ。