人のモノ
ドンッ
「葉柱さん…っ」
「ッてぇな!」
「葉柱さん…」
やべぇ。我慢出来ねぇ。ごめん葉柱さん。もう無理です──
「一美ィ!!離、せ、っ」
「好きです…」
「ん゙ーー!」
唇を押し付ける。無我夢中で舌を絡めるとガリッ、と噛まれた。
「調子乗んな…」
下から睨み付けてくる葉柱さん。
「……………っ」
カァッと血が上った。白ランで葉柱さんの長い手を拘束して押さえつける。
シャツを無理矢理破くと紅い痕が見えた。
「てめ…っ?」
悔しい悔しい悔しい。葉柱さんが誰のモノかなんてことはわかってるつもりだったけど。
薄い色の突起を舐める。すげぇカワイイ。
自分がバター犬になったみたいに舐めまくる。
「…… ……、っ」
勃ってきたピンクの突起をベタベタになるまで舐めて、吸って。
「……………」
葉柱さん勃ってる…
バックルを外してジッパーを下げる。
「ちょ…ヤベぇって、一美っ!」
俺の名前を呼ぶのは葉柱さんの色を含んだ声。いつもの恐い感じじゃなくて、焦ったような、色を隠すような。
「葉柱さん…」
ゆるゆると手で摩ってキスした。
「ちょ…まじで、お前……っ、」
扱いているとだんだんデカくなってきて、咥えると汁が溢れた。
内腿の裏側から後ろの孔の周辺は特にキスマークが凄い。濡らした指を軽く挿れてみると簡単に挿入った。
まだ人差し指だけだけれど、第二関節まで埋まった。
「…ッ!」
グニグニと動かしてみるとピクン、と葉柱さんが反応する。
カウパーを纏った中指も、人差し指と一緒に挿れるとキュ、と締まった。
「…… ぁ… …っ!〜〜〜〜〜っ」
葉柱さんは真っ赤になって手で声を押さえてた。
「──葉柱、さんっ」
あーくそっ、ベルトが焦って上手く外れねぇ。
ギンギンに勃起してる俺のは少し触ったらイッちまいそうなぐらい切羽詰まってる。
葉柱さんがじたばた暴れる。
「…ひ」
上げようとした声を自分の掌で押さえて狙いを定める。腰を一気に進めると圧迫感が押し寄せてきた。
「ん゙ーー!」
「葉柱さ…ッ、」
挿れた瞬間に俺は達した。葉柱さんの中で。じゅぷ、と結合部から溢れてきた白濁が泡立っていて、レイプみたいだと思った。
違わないから確かにそうなんだけど。
「…っ」
葉柱さんは三白眼に涙を溜めて泣いていた。罪悪感で辛くなるから側に落ちていたタオルで目隠しをした。
「あ…」
挿入ったまま律動を繰り返すと葉柱さんの控えめな喘ぎ声がして気持ちいい。
「ぁ…、ひ・る‥ま……」
葉柱さんは譫言みたいに奴の名前を呼ぶ。ヤッてんのは俺なのに。
「あ、…ッ!!」
ドクッ、と何回目かの精液を中に吐き出して引き抜くと大量の精液が溢れ出た。
「…ぁ……………」
一気に今までのことが白昼夢みたいに蘇った。
ホントに俺がヤッたのかよ…"葉柱さん"を?何が何だか分かんなくてぼーっと突っ立ってた。
「──よくもまあ、ヒトのモンにここまでやれんな」
葉柱さんの彼氏のヒル魔、の声が聞こえるまで、時間にすればものの数秒だと思う。でもすごく長く感じた。