夏のヒルルイ(調教済)
「──なァ、最近冷たくね?」
「あ?」
「先週行こうっつってた買い物も昨日出掛けんのも無しになったしよぉ」
わかってんのかよ。
「…エッチも、あんましてくんねぇし…」
俺のこと飽きた?
「なあ」
「……暑ぃから」
「…カ?」
「暑ぃと何もする気になんねぇんだよ…糞」
「え…何それ」
確かに、ヒル魔の部屋は適温──より少し肌寒いくらいで。
「チッ、悪かったな!!」
「…謝ってる気がしない…」
「うるせぇなー、お前は何がしてぇんだよ」
「……ぇ、いや」
「あ゙ァ?」
「…やっぱいい」
「3日も我慢出来ねーのか?」
「誰のせいだと思ってんだよ」
「……浮気したらブッ殺すからな」
「お前が構ってくれんなら浮気なんてしねぇよ」
お前の傍に居られんなら馬鹿でもいい。絶対言わねぇけどそんだけ参っちまってる。
「全部テメェのせいなんだよ」
「…へぇ。そんだけ言うなら付き合ってやろうじゃねぇか」
「……カ?」
「ヤりてぇんだろ?」
「……………まあ」
「……お前はホントにエロくなったよなァ」
「カッ、お前好みに"された"んだよ」
「ケケッ、違ぇねー」