モブレからのヒルルイ
ボタボタと落ちる白。触ると赤と白が混じり合ってヌルリとした。
「───────、」
目の前が真っ赤に染まる。
「葉柱…」
何の為に俺が…
「……今更1人くらい増えても変わんねーだろ」
自分でも何言ってんだよって思う。
早く葉柱を風呂に入れて病院に連れて行かねーと…って思うのに白濁したモノが溢れて血で濡れたソコを掻き回して意識のほとんどない葉柱を無茶苦茶に犯した。
「……っ、…!」
ひっでぇ。
出し切って改めて見ると涙の跡がくっきり残っていて、縛られた跡や殴られた傷が至る所に見受けられた。ホントなにやってんだろうな。
***
「…………………っ、」
気付いたときには白に包まれていた。身体の節々が痛い。
「ルイ…」
充血した真っ赤な眼がこっちを見る。いつもより二割り増しで怖ぇ。
「…………………、」
靄がかかったみたいに賊学を出てから今までの間に何が起こったかわからない…。自分がどこに居るのか。
「……ヒル、」
ヒル魔、と声を出そうとして、あまりの酷さに口を噤む。掠れて、か細い声。
喉が引きつったように痛い。
「…………」
ヒル魔は黙って側の冷蔵庫からミネラルウォーターを出してコップに入れてくれた。
体中が痛くて、水を飲む一動作にも時間がかかる。
どうやら口の中も血が出てるのかもしれない。鉄っぽい味がする。
「……ヒル魔…?」
唇にヒル魔の指が当たってゆっくりとなぞる。まるでベッドの中でするようにやらしい。
「悪ぃ…、」
そう言ってヒル魔は触れるだけのキスをした。