ksxx5

http://nanos.jp/ksxx5/

修羅場未満



「よーくん…誰…?このひと…?」

「……………」

「…………」


さいあくだ。
ヒル魔の第2邸―寝室―乱れたベッドに俺アンドヒル魔。プラスコンドームとティッシュとエトセトラ。
浮気、っつーかそれさえも怪しいけどこの状況はあれだ。『修羅場』。
ヒル魔はと横を窺えば脳内スパコンをフル回転させてるのか、暫く黙った後口を開いた。


「別にお前だけなんて言ってねぇだろ」


最低だ…
それを聞いた彼女?は、バシッとヒル魔の横っ面を叩いて―否、叩こうとして振り上げた手が空中で震えて止まった後下ろされ、その子は踵を返した。


「………お前なあ…」


もうちょっと言い訳するとか…例えそうでももっとなんかあるだろ。言い方とかさあ…


「お前は居るだろ?」

「…………居るけど…」


動く元気ねェし。


「じゃあもう1回しよーぜ」

「………マジで言ってる?」


俺結構疲れてんだけど。


「マジ」


ヒル魔が耳の後ろを擽る。


「…ヤろうぜ、ルイ」

人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -