ハッテンBAR.
鋭い切れ長の目に碧い瞳。纏う空気がSっぽくてMっ気のある俺はたまらなくストライク。
いつの間にか消えるからまだ1回も話したことはねぇ。
「…横、いいか」
カウンター席に一人でいる奴に足早に近付いて声をかけて何も言われねぇまま促された隣に座る。
「同じもん」
「やめとけ」
「あ?んでだよ」
「悪ぃ、やめて甘めのやつ適当にやってくれ」
マスターが頷いて赤いカクテルが出てくる。これ俺が好きなやつじゃん。
「度数高ぇし、たぶんてめーの舌には合わねぇよ」
「カッ!」
「お前有名だぜ?なかなか具合がイイってな。でも1度寝た奴とはヤらねぇって噂」
「へぇ、俺そんなイイんだ」
「…まあヤッてみりゃ分かるしな。尚更そのままでいてもらわねーと。愉しみが半減すんだろ?」
どーせヤるんだろ、って。まぁ…そうなればいいなとは狙ってたけど。
「それ飲んだら出っぞ」
くいっと顎を捕らえられて触れる程度のキス。
「ちょ…っ」
くすりと笑って肘をついたままこっちを見てくる。居たたまれねぇ。
「…なんも入れてねぇよな…?」
前に何度かやられてから薬系は苦手だ。ぶっ飛んでワケ分かんなくなる。
「さーな。まぁどっちでもいーんじゃね?」
ケケケと軽く笑って。
「…なァ?」
「ん…」
唇を滑る指にゾクゾクする。
***
ヒル魔と名乗ったそいつはすげー巧くて、エロい。焦らし方も半端ねぇ。セックス上手い。
やべぇ、ハマりそう。
ベッドで微睡んでたらヒル魔さんが腰にタオルを巻いた格好でバスルームから出てきた。肩に掛けられたタオルで髪を拭きながら冷蔵庫からビールを取って煽る。
「おい、大丈夫か?」
「ん…」
「風呂入んねーの?」
「あとで…」
今は怠くて動けねぇ。
「腹下しても知んねーぞ?それとも誘ってんのか?」
ギシッと上に乗られて耳朶を甘噛みされた。
「んッ!」
「もう1回スル?」
「違っ…」
するりと足の間に手を入れて、指に力を込められると、ナカから溢れ出した。
「ぁ…っ」
覆い被さるようにヒル魔さんがきて、ねっとりとキス。
「ん…ぁッ…」
舌をしっかり絡めて、唇を吸うようにしてから離された。
「やっぱ誘ってんだろ?」
「ちが「ならこの腕は何だよ」
いつの間にかしっかりと首元に回してて、ついでに…
「勃ってんぞ」
腰を押し付けるようにしてた。
「挿れて欲しいだろ?掻き回して奥突いて抉ってやるよ」
ヒル魔さんが自身を擦り上げる。
やばい…んなの見せられっと…
「ッ…」
「ん?」
触れるとカウパーが溢れた。それを握って扱く。
早く咥えたい。
「ん…」
アツくなって、カチカチ。少し力を入れて扱き上げる速さを速くすれば感じた声がする。
たまらなくなって咥えて扱くとカウパーが滲んできて涎でベトベト。
「…ッ」
びく、と痙攣して先から熱いものが出てきた。それをしっかり舌で受け止めて飲み込む。
「ン…」
「舐めて感じてんのかよ」
チンポの先からカウパーが出てるのを触られて気付いた。粘ついた糸がヒル魔さんの指に絡まる。
「ァ…」
分かってんのに、わざと。
足を広げられて、ザーメンが垂れ流れているところを指で押し広げられた。
「これが喰いてーってヒクついてんぞ?」
ナカのモンが逆流してるとこに腰を押し付けられる。チンポの先が挿入るか挿入らねーかくらいの生殺し。
「……ッ!!」
そしたらいきなりぐ、と一瞬挿入って、抜けた。
「ちょ…ッ…!」
ビクビクっと躯が痙攣した。
「はやく…いれろよ…ッ」
「我慢できね?」
「無理…はやく」
「…ケケケ」
一瞬の後、挿入ってきたモノを思い切り締め付けた。
「あッ、あッ、…ァああ!!」
一気に奥まで進まれていきなり激しく動く。
「イイ?」
ゴリゴリと壁を擦って、動いてる。
「や、ア・ァっ!!」
イイトコを突き上げられて抉られて躯がハネる。声抑えらんねぇ。
「あッ、〜〜〜〜っ!!!!」
そのままイッた。
「…ぁ…っん…」
くたっとしてると、ちゅと触れるだけのキスをして抜かれた。
「…あ…?」
ヒル魔さんはニヤリと笑って、四つん這いにした後ろからまた突っ込んできた。
「〜〜〜〜〜っ!」
バックからイイトコを無茶苦茶に突かれて声出ねぇ。ビクンビクンとハネる躯。ケツを叩かれてナカを締め付けたらしく荒っぽくなった。
「あ、あ、ア!」
頭ん中ぐちゃぐちゃ。喘ぐことしか出来ねぇ。自分が何言ってんのかもわかんねー。すげーイイまたイく。
「あっ!!イク…!イク、イク!イイだめすげぇ、あぁん!イクっ!」
オンナみてーな声で喘いでまたイッた。キモチイイ。
すぐ後に数回腰を打ち付けられて奥が温くなった。しっかり奥に出すんだよなあ…
「……ぁ…」
シーツを握り締めたまま堪えると少し出た。
「…やらし」
抜けるとナカから垂れてくる。内股を拭ってみるとべっとりと指にザーメンが付いた。
適当に拭いてごろんと横になると上にヒル魔さんが来て暫く舌で舐り合って、キスした。キモチイイ。
「お前何回イッてんだよ」
「知らねーよ」
数えてるわけねーだろ。
***
「…美味い?」
「ん……」
しゃぶりついてると持て余したヒル魔さんの指が突起を摘まんだ。
「っ…ァん」
「…ヘェ」
楽しげに、感嘆の声と同時にニヤニヤ笑われて恥ずかしくなる。
「舐めてろよ、触ってやるから」
何か、面白いオモチャでも見つけたみてーに話す。
咥え直して舌を絡めると、突起を転がされて摘まれて、カウパーが溢れた気がした。後ろがヒクついて、収縮を繰り返してる。
我慢出来なくなって、ヒル魔さんのを咥えながら後ろを弄る。あぁ、イイ。それに気付いたヒル魔さんがニヤッと笑った。
「ん…」
乳首を痛いくらいに捻られて感じる。キモチイイ。
ヒル魔さんの足が自身に触れると、それだけで過剰に反応する。
「あッ」
先を撫でるようにしてなぞられるとたまんねぇ。
「……っ、ふ」
ビクンとして出そうになる。かと思えば離されて。
疼いて仕方ない。
「休んでんじゃねぇよ」
喉の奥まで咥えさせられてジュポジュポと下品な音を立てて扱く。苦しい。
「……イくぜ、飲め」
「んんっンー!」
***
エロエロだよなあ。ビッチ。
つーかこれ気付いてんのかね。
何回ヤッたか分かんねーぐらい一晩中抱いてた。
フェラも上手ぇし、ケツも締まってっし、男にしては高いハスキーな声で啼く。
中出ししても嫌がらねーし、どころか気持ち良い、と愉悦の表情を見せる。
怠ぃって言うくせに風呂に入ったら入ったでまたヤッちまった気がする。
「ルーイー」
「…あ、ども」
馴れ馴れしく呼んでから腰を引き寄せて耳の後ろにキスした。
「なあ…これ見てたらまたシたくなっちまったんだけどよ」
携帯の画面を見せると慌てたように手が伸びてきた。
「カッ!!?てめ、撮ってたのかよ!」
それを交わして胸ポケットにしまう。
「まーな」
やっぱ気付いてなかったか。
「……ソレ脅しにはなんねーぜ」
「脅してねーよ」
「なら消せ」
「俺のオカズだから無理」
「………別にヤんのはいいけど」
「あ?マジかよ、二度目アリ?」
「…お前…ヨかったから」
トクベツ、と耳元で囁かれた。
「フーン…なら出よーぜ」
ちゅ、と軽く唇を重ねて促すと席を立った。