ksxx5

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キスの日


部活が終わって相変わらずパソコンを弄ってる奴に目を向ければなんだよとまあまあの速さで返された。
別に、と返して横に移動する。
一瞬だけこちらに鋭い眼を寄越したかと思えばまたすぐに液晶に戻る。
ガヤガヤと煩い部室でもコイツの周りだけはなぜか静寂を感じる。


「…なんだってんだよ。お前いつもすぐ帰んだろ」

「明日の二限お前取ってたよな」

「だったらどうした」

「……今日、いい?」

「あ?」

「明日…朝練ねぇじゃん」

「…ホントどうしたんだお前」


カワイソーな目で見てくる。
なにそれ、本気で言ってんの?
わかんねぇ?


「……………………」


ぐいっと顔を引き寄せて薄い皮膚の喉仏に噛み付くと焦ったような声がして。


「てめっ…!?」


しっかりと痕をつけてやれば意味が分かったのか嫌そうな顔と共に了承を得た。
舌打ちをして帰るぞとその口が言う。





Fin.
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