ksxx5

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恋愛


ケケケ…、と笑う顔が頭から離れねぇ。


「……。カッ!」


普段から悪魔だの何だの言われているせいか、笑顔はあまり見たことねぇ。でもたまに見せる笑顔はすげー優しくて。


「………くそ…」


どーしてくれんだ。
俺はホモじゃねぇ。キレーでエロい姉ちゃんがタイプだし、女性独特の柔らかい丸みを帯びた身体を抱くのが好きだ。
それなのになんでヒル魔のことなんか考えちまうんだ。あんな、骨ばった男……。
一人でいればいる程、考えないようにすればする程考えちまって。一人でいるから悪いんだ。


「………」


携帯を取り出して適当にかける。何コール目かでガチャ、と音がして。


『ルイくん?なに?』

「………暇してねぇ?」

『…いいよ、すぐ準備するね。迎えには来てくれる?』

「………。支度終わったら連絡して」

『車出そうか?今日はお休みだったからいいよ、特別』

「…ん」


“彼女”は飲み屋で知り合ったホステス。キャバクラで働く21歳で週1くらいの間隔でたまに会う。
会って、セックスするだけだからセフレ?かも。










































“彼女”の高級外車でホテルまで。


「…どしたの、なんか今日ヘン」

「そうか?」

「……。まあいいや。しよ」

「ん」


キスをしながら思う。
彼女は俺のことを深く詮索してきたりはしない。年上だからか。
代わりと言ったら何だが、ベッドの中では激しく乱れる。今も…


「すげー洪水。俺の喰ってる」

「あっ、ン!や、ァあン!あっ、あ、ッ」


盛大に喘いでビクッと跳ねる。


「あ…」

「イイ?」


聞けば頷いて舌を絡める。応えながら膣内を往復すれば締まって。


「……っ。」


数回往復してからナカから取り出して腹に向かって擦り上げる。


「…‥‥ッ」


数回に渡ってドクッと下腹に欲望を吐き出した。


「…なんか今日早くない?」

「カッ、うるせー。」

「ふふ」


チュッとキスされてティッシュで拭うとバスルームに消えた。


「……………」

「……一緒に入る?」

「や…、いい」

「そ」


タオルを巻き付けてテレビをつける。つまんねーAVを見ながらビールを煽ってたらガチャ‥、とバスルームのドアが開く音がして。


「楽しい?」


ソファーの後ろから首に腕を回されると髪が当たってふわ‥、と風呂上がりの匂いがした。


「お前の方がイイよ」

「…なら消して」

「ん…」

「ルイくん眠そう」

「ヤったら一気にキたかも」


最近あんま寝れてねーし。


「…じゃ、寝よっかあ」


連れられてベッドに潜り込むと彼女が擦り寄ってきて。


「…おやすみ」


キスを合図に俺は目を閉じた。


































目を開ければ、既に彼女は起きていて。2人で軽いモーニングを食べて別れた。
部屋についてからのんびりシャワーを浴びて。学ランに着替えて髪をセットしてゼファーに跨がる。
思いっきり遅刻だとか、もう昼休みだとか、先公の目は気にせず教室に着けばいつもの光景。


「あー‥だる。」


窓際の席に着けば日差しが暖かくて、どうしても睡魔に勝てなくて目を閉じた。
だから、その後に起こったことは知らない。
さら‥、と髪を撫でられた気がして目を開ければ、教室には誰もいなくて、否。代わりにヒル魔が一人目の前の席にいて、窓を背にパソコンを弄ってた。


「…………………………は………?」


日差しはいつの間にかオレンジ色に変わっていて、今が夕方なのが分かった。


「おう起きたか糞カメレオン。冬眠は終わったかあ?」


ケケッと笑った顔がオレンジ色で眩しい。


「……なに…?」


寝ぼけ眼を擦って携帯を見れば既に5時を過ぎていて、ヒル魔からメールが入っていた。


「…なに、これ」


差出人:ヒル魔
件 名:no title
本 文:賊学まであと10分


1分置きに9分、8分…とメールが来てて。
今から1時間も前の時間になってる。


「…さあ。なんだろうな?」










Fin.

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