ksxx5

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Now that I think about it




……カ?
ヒル魔がさあ、エンゲージリング見てたって。さ?
日曜、駅前の高級宝飾店でヒル魔が、指輪を。
誰に…?


「誰と?」

「あ?」

「日曜…誰と居た?」


俺とは平日の学校帰りにしかほとんど会わねーのに。


「………日曜…?…あぁ、あれな」


ヒル魔は少し考えてから思い出したように言って。


「そーいやお前と昼間会ったことねぇなあ…デートするか?」

「なっ…」

「明後日予定あるか?」

「ゃ……ねぇけど…」


ホントは銀とアクセ見に行ってついでに走りに行く話が出てたけど。悪ぃ、今度なんか奢るからキャンセルさせて。


「じゃあ決まりな」


ヒル魔は駅前1時集合!って決めて帰ってった。
………聞きそびれちまったじゃねぇか…
































「ヒル魔君日曜日って何か予定ある?」


日曜?それって今週の?


「…買い出し行くぐれーか?」


え。


「じゃあ…、終わってからでいいからちょっと付き合って欲しいんだけど…」

「だめだっ!」


つい口を挟んで一瞬で後悔した。


「……なんで?」


だって日曜は…
俺とデート…


「……っ、…」

「…ばーか。俺への「好き」がだだ漏れしてんだよ」

「へ…?…えっ…え?」

「行って欲しくねぇならそう言え糞カメレオン」

「…っ……行って欲しくねぇ…」

「…よし、じゃあ行かねー」

「……つか…なんで…?」

「悪ぃな、日曜はこいつのワガママに付き合うって話だった」

「あっそ、じゃあいいけど」

「おい…良かったのかよ?」

「恋人とのデートより優先させるもんなんてねーだろ?」


ケケケッと笑うヒル魔。
まじか―…!


「………ヒル魔もさあ、人が悪いよね」

「あ?」

「ルイのこと」

「俺のことが好きで好きでたまんねーってなってんのがカワイイんじゃねーか」

「……だいぶ歪んでるよね」

「…うるせぇ」

















































「……なっ、な…な…」

「?」


なんでそんなにかっこいいんだよぉおお!!!?


「どした?待ちくたびれたか?」

「っ……なんでもねぇよ…」


お前の私服がかっこ良すぎるからなんて言えるカッ!!!!!!!
ああもう、ほらそこの女なんかガン見してっし…俺のだっての!


「………早く行こーぜ」


ヒル魔がニヤニヤし出したから、つい恥ずかしくなって可愛くねーこと言っちまう。
ホントは素直にカッコいいって言えばいいのに。







飯食って買い物して買い出しして、俺の好きなシルバーアクセサリーのブランドの店でヒル魔がゴツい指輪を買ってくれた。
左手薬指にしろって冗談めかして言うから嬉しくなったのは内緒だ。







「………じゃあな」


まだ離れたくねーけどいつも通りヒル魔のマンションの下で別れようとしたら、ヒル魔が上がってくか?って言うから結局まだ俺はヒル魔といる。


「…………やっぱ俺っ、」


でも気まずくて帰ろうと立ち上がりかけたら、後ろからヒル魔に腕を捕らえられて。


「…帰さねーよ」


後ろのデカめのソファーに押し倒された。
家に着いたヒル魔は上に着てたジャケットだけ脱いだ格好で。
目の前にヒル魔のデコルテが見える。鎖骨がだんだん近づいて来て…
視線を上げれば間近にヒル魔の顔があった。


「〜〜〜〜〜っ!!」

「…っ…てぇ…」


咄嗟にヒル魔を思い切り突き飛ばしたらしく、ヒル魔が呻いた。


「……ごめん…」

「いや、許さねー。お前からキスしたら許す」

「な…ッ……」

「いや?」

「………ヤじゃねぇけど…」

「けど?なに」

「………、…………!」

「ん?」

「どうしたらいいかわかんねぇ…」

「しょうがねぇなあ」


ヒル魔はケケッと笑って、隣に座る。


「手出せ」


素直に右手を出すとヒル魔の左手が絡んできた。
指先からじんわり火照ってきて、熱い。


「目瞑って」


恐る恐る瞼を閉じると唇に触れた。啄むようにゆっくり、口付けて、また。


「は…、」


息をしようと少し口を開けた瞬間、舌が入ってきて絡め取られる。


「ん…んン…っ、」


ヒル魔の舌が口内を犯す。それと同時に服の下から指が入り込んで、ビクッとした。
暫くしてから唇が離れて、息をすると、いつの間にかまたソファーの上にいて。


「…………ルイ…」


ヒル魔に甘く呼ばれて全身が痺れた。


「痛かったら止めるから…」


服の下のヒル魔の手が乳首を触る。
その度に信じらんねーぐらい敏感に跳ねる。


「ん…っ」


シャツを脱がされて、ヒル魔の唇が肌を滑る。
乳首を口に含んで舐められてわけがわかんねぇ。頭がぼーっとしてくる。


「ぁ…」


ヒル魔の手がパンツにかかってるとこで急激に恥ずかしくなった。


「…ルイ?」


手どけて欲しいんだけど…
脱がせらんねぇ、って言うヒル魔に今なら恥ずかしくって死ねそうだ。


「ルイ…痛くしねぇから…手どけて」

「っ…」


さっき気付いたんだけど、俺勃ってんだ。尚更恥ずかしいじゃねーか…


「………俺も同じだから」


ヒル魔は上を脱いで俺の手を取ると、自分の胸に当てた。
すげー…ドクドク言ってる…。
次にパンツの上からでも分かる程勃起したペニスに手を持ってく。


「な…?」


カァッ…と一気に顔が火照った気がして熱い。
ヒル魔は一瞬の隙をついて俺を脱がすと、勃起している俺のペニスを口に含んだ。


「ゃ…ッ」


















































「………………」

「………悪ぃ、止まんなかった…タガが外れたみてぇ」

「…てめ…〜〜〜〜ッ」

「……痛ぇ?」

「痛ぇに決まってんだろっ!!?〜〜〜ッ」


あんなとこにあんなもん入れやがって…。


「……腹減った。マック食いてぇ」


ヒル魔が少し罰の悪そうな顔してっからこんぐらいで許してやろう。


「…買って来るから寝てろよ」


ヒル魔が服を着る前、背中に真新しい引っ掻き痕があったのが見えた。


「どした?それ…背中の…」


言ってからしまったと思った。よく見れば爪痕ってわかったのに。


「………愛の証?」


ニヤリと笑ってそう言うから尚更居たたまれなくなった。


「〜〜〜〜早く行けっ」

「ケケケ」


ヒル魔が出て行ってから気付いた。左手薬指。


「…………。」


帰ってきたらどんな顔して会おう……




Fin.

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