anytime,anywhere,
「ッ、ん………、……っ…」
「声我慢すんな」
言って、激しく突き上げられた。
「アあぁぁあっ!!……っん、あ、ッ…ゃ…ぁアっ…!」
「聞かせてやれよ」
「……っヤ…ぁ…!」
最初はたぶん、部室で濃厚なやつをされたとき。
ベッドの中でしかしないようなねちっこくてやらしいキス。
「…は、ッ……」
息を整える間もなくヒル魔の手が下半身に伸びた。
あっという間にジッパーを下げられて。
「…ッちょ、だめ・だ…て…」
「んでだよ」
「ぃま、部活ちゅ・だし…も、ちょい…で、おわ…る・し…」
そしたら部員たちが帰って来るわけで。
「燃えねー?」
大きめのソファーで横になっていた俺はヒル魔に馬乗りになられて押し倒された。
「ヒル…ま、かえって…から、ッ!」
いつもはじっくりゆっくり焦らされんのに、いきなり咥えられた。
「・・・待てねー」
「…なん、で…ッ」
「てめーがエロい恰好で寝てんのが悪ぃ」
なんだよそれ。
カッターだけ、って別にふつーじゃん。暑くて汗かいたからTシャツは着てなかったけど。もっと言えばカッターは羽織っただけだったけど。
でも下はちゃんと履いてた、し。
「…も…、わか…たから・ゃめ…うちで…」
何に触発されたのか、ヒル魔の勢いは止まらなくて。
透き通るような金髪に指を絡めてヒル魔をどかそうと試みるが、失敗に終わり、逆に力が抜けてしまう。あんまりにも気持ち良くて。ちょっとでも気を緩めれば喘いでしまいそう。
「…声出せ」
いつもだったらヒル魔にフェラされた時点で喘ぎまくってる。
でもココがどこだか、革張りのソファーの感触が思い出させてくれる。
ドアに鍵はかかってない。いつ部員たちが帰って来て、真っ正面のドアを開けるかと思うと気が気でない。
もしかしたらもう帰って来てるのかもしれない―。
そう思うと行為に集中したくなくて、勿論声なんか出したくねぇ。
「………、……」
黙って襲い来る快感に耐えていると、ヒル魔はニヤリと口角を上げて笑うと行為を再開した。
「………フーン…ま、出させてやるよ」
もう既に先走りと唾液とでどろどろになったものをほったらかして、ズボンをパンツごと脱がされた。ヒル魔の舌が後孔の周りの皺をゆっくりとなぞりながら解していく。
指も使われて、だんだん呼吸する間隔が短くなってきたのが分かる。
「………は、」
ヒル魔の指が奥まで来てないことが嫌で、生殺しされてるみたいな感じ。
「…ひる、ま」
「ン?」
「………っ」
「どした?」
ナカの指を入口付近でゆっくり抜き差ししながらヒル魔は軽く笑った。
「一本でもうこんな絡み付いてきやがる」
「…ンっ」
「でもまだ奥にやんねぇ。覚悟しろよ」
言うとヒル魔は指を引き抜いた。
「ャ、だ…」
ヒル魔はポケットから取り出したものを俺の目の前に持って来た。
それ絶対声出る、から。目で追いかけるとヒル魔の目とかち合った。ヒル魔はそのままソレを一舐めすると、まだあまり解れていない其処に指で押し込んだ。
「好きなくせに、な」
でも俺の其処は、慣れたもので、ゆっくりと飲み込んでいく。
「………ッ、ん…ふ……ッ……ン、……っ」
すぐにローターのスイッチが入れられ、緩い振動がナカを刺激する。
「…っぁア!!」
カッターのボタンを閉めてなかったせいか、簡単に突起を弄られた。片方を指で、もう片方を口内で転がされ、吸われて、射精感を促される。
「―ッや、!!!!」
突起をヒル魔の鋭い犬歯で軽く噛まれるのと同時にローターを奥に押し込まれた。
ピンポイントで前立腺を狙ってくる、から。
「…せめてイくって言ってくんね?」
「…ン‥ごめ、…っも、ヒル魔・が…悪…ん、だか…、な‥っ」
「おー、だから責任取ってんじゃねーか」
「…あ、ンっ」
ズルリ、とローターが抜かれて。
「舐めて」
体勢を入れ換えて、ソファーに腰掛けたヒル魔の足下に跪く。
取り出したヒル魔は既に勃起していて、ちょっとだけ反ってる。それを上から下まで舐めまくって咥える。
「…ん、いいぜ」
ヒル魔の指が頬を撫で、頭を撫でる。髪に指が差し込まれて、掻き上げられる。
イイってときの合図。
「………ルイ、こっち向いて」
「…っ」
顔を上げればニヤニヤ笑うヒル魔がいて。
「……なん、だよ…ッ」
「いやー美味そうにしゃぶるな、と思って」
「!」
「俺もやってやっから上乗れよ」
横になったヒル魔の上に跨がる。後ろではヒル魔がいきなり三本の指を入れ出して、掻き回し始めた。それ、やんなって、いつも、言ってんのに。
「口動かせよ?」
ケケケ、と軽く笑って睾丸ごと口に含まれ、自身を愛撫される。
「…ふ…んン……、っ……」
チロチロと舌先でカリを舐めながら亀頭に口付ける。
「ン……っ!!ア!あっ!ヤっ…!アぁっ…ゃめ、ッ」
「口動かせって」
「や、むりィっ…とめ、てッ!」
ヴヴヴヴ―…とナカで激しく振動しているのが分かった。
「ヒルっ!やァ、おね‥がぃ…!ぬいて、っ」
すっげ気持ちいんだけど喘いじまってフェラなんて無理。
「あッ!ぁ、ヤ…っあァん!!」
振動がまた強くなった。
きもちいッ。ヤだ、死ぬ。
「―葉柱、黙れ」
「ッ、ぇ!?」
思った瞬間、ナカの振動が止まり、ヒル魔の制止の声。
「声出すんじゃねーぞ」
ヒル魔が下から出て。
耳をすませば部員たちの声。
やだ、見られる。
長ランとズボンを引きずって手元に持ってくる。
…パンツも。
「―おい、ドアの前にいるてめーら。入ってくんじゃねーぞ」
ヒル魔が言うと一瞬の静けさの後、ドアが開いた。
瞬間的に長ランを纏う。
「―――よっ、ひさ☆」
「…糞!てめッ、」
銀を筆頭に後ろから部員がぞろぞろ入ってくる。
…ちょ、まじ勘弁…!
「はいはい、オタノシミチュー失礼しまーす」
ヒル魔も意外と気付くの遅かったね、と言う銀。
いつからいたんだよ。
「‥‥‥糞」