ksxx5

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immorality




「―お疲れ」


葉柱ルイ。
5年前に両親が離婚。俺は母方、兄貴は父方に引き取られ、大学に入ると同時に一人暮らしを始めた。
バイトを始めたのは1年のときだったからもう3年目、に突入する。きっかけは金が無くてアルバイト雑誌を見ながらふらふらしていたら今のバイト先のオーナー、アキさんに捕まった。
なんだかよく分からないままに、近くの茶店に連れ込まれて。
なんだっけ。
あー「バイトしない?」だっけ。うん。多分それ。
ちょっと気になって話だけでも、と思って。
その人(アキさん)は給料はずむからしてみない?って軽く、それはそれは軽く。軽すぎる程軽く、言ってくれちゃったりした。
いいけど、って軽く決めた俺も俺だけど。
「ただ寝ているだけでいいからさ」気持ちよくなるだけ、なんて言われて。
「じゃ、明日ここ来て」言われた場所が今のバイト先、MORE。MOREはいわゆる、男専門の、そうゆう場所で。ハッテン場に昔はよく通っていたから全然抵抗はなかった。
シたことあるって言ったら、あっという間に話が進んで名前を決めてその日から俺は『ヨウ』。
別に気に入ってもいなくもない。
それでも客は俺のことを可愛がる。
堕落した毎日。朝遅くに起きて大学へ。終わればバイト。
最初の頃は感覚を取り戻すまでが不安だったけどすぐに思い出した。


「―ヨウ、悪い。あと一人イケるか?」


ホントは今日はもう終わりだったけど、アキさんが頼むなら仕方無い。


「新規なんだけどお前がいいって指名してきてさ、金積まれちゃ断れねーし」
「…アキさんの頼みってことで。金弾んでくれよ?」
「あぁ、」


ちゅっ、と軽くキスと目隠し用のアイマスクをもらって客が待つ部屋へ向かう。
コンコン、とアイマスクをしてドアを叩く。


「ヨウです」


ドアが開く気配がして客に手を引かれてベッドに腰掛ける。


「なかなかいいな、お前」
「そう?」
「大金払って変な奴だったらヤじゃねぇ?」
「まあ、」
「なぁ、ここってレンタルもやってんだろ?」
「でも俺は…」
「知ってる。No.1は貸し出し厳禁だろ」
「………」


よく喋るな、こいつ。
時間なくなるんじゃねぇの?俺は目隠しされてっから分かんねーけど結構経ってねぇ?


「…シねぇの?」
「シてぇの?」


質問に質問で返された。


「…まあ、それが仕事だもんなあ」
「………」


ぐ、と腰を抱き寄せられてキスされた。応えながら後ろに倒れると、そいつはキスをやめようともせずに俺の服を脱がせていく。
服と言ってもバスローブみてーなやつだけど。


「………っ、ン……」


…こいつ巧い。胸の突起を遠慮なく捏ねられて声が漏れる。それと同時に惚けて舌使いが緩慢になってくる。
チュッ、と吸われてキスが終わる。かと思えばまた口内を犯されて。


「…ん、ふ・ッ」


自身が緩く頭を擡げ始めた。
そこに俺の手を取って触らせる。


「やってみせて」


キスが終わり、すぐそこで話された。
先程まで話していた声色と全くと言って良い程違う声質。甘くて従わざるを得ないような。
まぁそーでなくても逆らわねーけど…


「…ん、ッ……、ふ・ッ………ぁ…」


足を折り曲げて、所謂M字開脚ってやつ。
そこにいるだろう相手に見せつけるようにして右手で手早く自身を摺り上げる。左手は唾液を絡めて、後ろに持っていく。
俺のココも最近じゃ簡単に解れて指一本ぐらいじゃ物足りない。すぐに二本目を入れて抜き差しを繰り返す。


「ア、ッ!!ん、」


自身の先に甘くて重い痺れ。


「続けろよ」
「ぁ‥ん、…ッ」


先端ばかりに振動がきてカウパーが溢れる。そのカウパーの滑りも手伝って棹を扱く手が止まんねぇ。


「ン、ふ‥っ、アァっ!!!」


先程からずっと触られていなかった胸の突起を摘ままれ、何かがじんじんして痛い。けど気持ちイイ。


「…な‥に、っ、」
「痛い?キモチイイ?」
「…わか‥、んな、…ッ」


どっちも。


たぶんそれが合ってる。
ずっと持続している痛みと快感。既に俺の手はシーツを掴むだけになっていた。
けれども突起も、自身も、痺れるような感覚のまま。


「あ‥、ッ!や・ぁ‥っんン!」


声が抑えられなくて叫び出したくなる。


「あ、ッん!や、ッも、」


ナカにたぶん2こめのモーター音。チンコに付けられているのはローターっぽいものなんだと思う。乳首は挟まれてっからたぶん違うやつ。
ナカのやつが振動し出す。


「アァァアアァッ―!!!!!」


なにこれ苦しい。死ぬ。


「や・ッ‥だ!あっ、あ、」


俺は何がなんだか分からなくて、狂ったように叫んでのたうち回った。
そっから先は途切れ途切れにしか覚えてない。
入れられてイって、ナカに出されて、何回イったかなんて忘れた。

気付いたら仮眠室のベッドルームで。


「―――‥‥」


全身痛い。
今日も一応学校行ってからバイトだったのに。
ここまで酷いのは今までになかったから不安だ。


「……………どーすんだよ‥」


一人ごちて寝返りを打った。寝返り打つのにも一苦労だな、なんて自嘲気味に思った。


「……………!!」
「おはよ?」


寝返りを打ったら隣のベッドの奴に声をかけられた。突然で驚いたけどそいつは大して気にする様子もなくじっ、と見てきた。
見たことある顔だからココの奴だろう。


「‥はよ」


返さないのもどーかと思い、また寝返りを打つ。


「‥‥‥‥‥‥‥」


しかしどーにも居心地が悪い。寝ようにも寝れなくて。振り向けばまだそいつはこっちを見ていた。


「‥‥‥なに、?」
「俺ヒルマ、お前ってヨウだろ」
「うん」


ガラッと突然ドアが開いてアキさんが入ってくる。


「ヨウ、起きた?体どう?」
「いたい」
「帰れそう?」
「びみょう」
「そっか‥」
「当分出れねーかも、」
「治ったらでいーよ」


しかしなあ…、とアキさんは不安気。


「俺が家まで送ってやりてーんだけど会議と指名で今日は時間がねぇんだ」
「送ってってやろーか」


悩むアキさんにヒルマ、が言う。


「じゃあ頼んだ、俺今から会議だから行くな。ヨウ、頑張って治せよ」
「おぅ」


髪に軽くキスしてアキさんは出て行った。
残ったのは俺とヒルマ。


「ヒルマ…さん、も酷いんじゃ?」
「俺?酷くなんてねーよ。ただ仮眠取ってただけだ」
「そう、なんだ‥」
「それに俺S属だし」
「………」


よくよく見れば髪の毛は金髪で逆立ってるし、ピアスがいっぱい耳にあって、全体的に鋭さがあってつり目。確かにS属っぽい。


「…で。歩けそうか?」
「なんとか、たぶん」
「じゃあ行っか。下に車回しとくから」


と俺の荷物を持って行ってしまった。



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