こんな暑さへでも無いと思ってた。33度がなんぼのもんじゃい!と思ってた。完全に嘗めてた。久々に第三東都に来たのは良いけど、なんつったけ…アスファルト地獄?だっけ。まぁいいや。それにビルや高層マンションとかがごちゃごちゃしてるせいで更に暑い。これだから都会ってやつは。





案の定、そんな風に調子に乗っていた私は熱中症で倒れた。と言うよりはちょっと意識を失った。第一部隊の皆さん、真に申し訳ありませんでした。もうすぐ長期任務と言う事を聞いて皆に力を付けて貰おうと差し入れを持って行ったのに…その場で倒れるなんて、逆に迷惑を掛けてしまった。その上、笑ちゃんは自分の家まで私を送ってくれたらしい。あーもー!本当に何やってんだろ…




「本当にごめん、ごめんなさい」

「謝んな。お前がそんな状態じゃ、任務だって気が気じゃねぇし」




そう言って、笑ちゃんは優しい眼差しを私に向けて大きな手を私の額の上にそっと置く。この時の笑ちゃんが、私は好き。だからと言って態と笑ちゃんを困らせる事なんて勿論しない。けど、こういう時は笑ちゃんが私だけを見てくれて居るような気がするから。最近、仕事の方で忙しくて中々帰って来れないし…なんて言ったら我儘だって事、ちゃんと分かってる。




「優しいんだね…笑ちゃん、」

「ばーか。今更気づいたのか?」




優しく私に触れていたそのてが形を変えデコピンの体勢をとり、そのまま額へと直撃した。その瞬間、痛いっ!と思ったがそんな事はなく、つんと軽く突かれただけだった。これも、笑ちゃんの優しさ、かな?




「今回のが終わったら、休み貰うから」

「えっ、それじゃあ…」

「あぁ、だから大人しく待ってろ」

「…っ……うんっ!」















(オイ、俺の分の差し入れ…?)
(あ、笑太くん!それはね〜!)
(すみません。もうないです)
(羽沙希くんっ!)(はぁっ!?)



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