小さい時の約束なんて、時が経つに連れてどうせ皆忘れちゃう。「おおきくなったら、ぼくとけっこんしてください!!」とか、「わたし、あなたのおよめさんになる」とか。まぁ結局は言った本人でさえ「そんな事言ったっけ?」なんて事もよくある。そう言うのって、今になって考えると何だか馬鹿らしくなってくる。でも、どこかで彼が覚えて居てくれてるだろう、とどこかで期待している自分が虚しくなる。





あの時は確かエドガーさんとトゥイさんが私たちの横にいて、「僕たちが証人だね」って優しく笑ってくれたっけ。そんな二人につられて私たちもニコニコ笑って、ゆーびきーりげーんまーん!って小指と小指を交差させて指きりしたっけ。でも、今はその二人も居ないんだよね。もし会えたら、息子が調子乗ってますよー。って言ってやったのに。ははっ……あーあ。覚えてる訳、無いのになぁ。何、期待してんだろ。馬鹿みたい。






「おい、こんな所で何をして…」

「ねぇ、バク。小さい時の約束さ―――」

「俺が30歳になったら、結婚しようね。の事か?」



















(…何で…?覚えてて、くれたの?)
(何でって、指きりまで…したからな)
(っ、バクのばーか)(何故だ!?)





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