今月に入ってから更に暑さが厳しくなった。先月と比べると平均気温が3度も上がったとか。暑すぎだろ、8月中旬よ。んでもって今は鍛練場で神田の愛刀「六幻ちゃん」の素振りを暖かく見守ってあげてたところなんだけど、もう暖かくって言うより暑すぎてイライラしてきた。多分、見守るってよりは睨みつけるの方が今の状況には合ってるかもしれない。だって暑いんだもん。まったく、何で神田はわざわざあたしを呼びつけたくせに一人で素振りしちゃってやがるんですか。あーもー暑い。神田なんか転んじゃえ。……あ、本当に転んだ、まではいかないけど躓いたよ。




「かーんだー!だいじょーぶー?」




折角心配してあげたのに「うっせぇ!!」って、顔を赤くして返された。躓いたのを見られたのが恥ずかしくて顔が赤いのか、それとも暑さで顔が赤いのかは分かんないけど。まったく、何様のつもりなんだか。あー、海行きたいなぁ。今頃一般ぴーぷるは海でパシャパシャと水掛け合ったり、砂のお城作ってそれに穴掘りながら手と手が触れ合ってときめいたりしてるんだろうな〜。はぁ、今年も海行けないのかなぁ〜。新しい水着買ったのに。あぁ…それにしても暑いでござる。あ、暑すぎて語尾が忍者になっちゃったでござる。ん、おっと、神田さん終わった様でござる。何か髪や首から滴り落ちる汗がエロいでござる。おぉ?こっち近づいてきた…!




「海、行くぞ」

「マジでござるか!!??」

「……っ……ま、マジで…ござる、」













(お前、暑さにやられたか?)
(決してそんな事は無いでござ…います)
(…アイスでも食うか)




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