「璃宮ってさぁ…俗に言う"ツンデレ"ってやつ?」
今年の夏は殆どの日が30度越えするほどの猛暑が続いてることもあったせいか、ついに頭が可笑しくなったのかと思ってしまった。
「死にたいの?」
「いやいや、とりあえず落ち着こう?はい、ナイフしまって」
僕は渋々ナイフをしまう。その時、向こうのソファに座っていた元親と瑞城が、笑いを堪えてるのか小刻みに震えてるのが見えた。あいつら…後で痛い目見させてやる。
「受け付けの女の子達が言ってたんだって」
上条さんってツンデレだよね〜!そこもまた良いんだけど!!ってな感じでさぁ。と受け付けの女の子達とやらの真似をする彼女を余所に、僕は逆に問いかけた。
「……は、さぁ」
「ん、何?聞こえないって」
「あんたは、ツンデレだと…嫌なの?」
一瞬、部屋には沈黙が流れた。元親と瑞城は相変わらず笑いを堪えてる。
っ、僕としたことが何を聞いてるんだ!これじゃあ本当にツンデレってやつじゃないか!!あーもう、恥ずかしすぎて今なら死ねる気がする。
そんな璃宮を気にも留めず、希望は返事をする。
「あたしは、どんな璃宮だって…好きなのは変わらない」
「……なっ……馬鹿じゃ、ないの…//」
つんでれぼーい。
(あ、でもヤンデレとかはちょっと…)
((ぷっ…隊長がヤンデレ…もう無理))
(お前らそんなに地獄が見たいんだ)