「そう言えば昨日、夢を見たわけで」
「ふーん、どんな夢さ?」
「ラビが死ぬ夢」
「新手のいじめか、オイ」
ここ暫く夢何て見てなかった事もあったせいか、結構鮮明に覚えてる。
まず、私とラビは恋人な訳ですよ。で、教団では二人の事は知らない人は居ないってくらいラブラブで、むしろうざいくらい。つかうざい。
「うざいって…」
「私が周りの人の立場だったら、既にラビは死んでるね」
「ちょ、なんでさ!」
「私が殺します。うざいので」
「オイ!」
まぁそんな訳で、巻き毛が任務の時も二人の方が効率良さそうだしね〜!HAHAHA〜!とか何とか言って、結局二人で行ったわけ。
「何て言うか…普通に羨ま…じゃなくて、いい感じに平和じゃんか」
「ふっ…そう言ってられるのもここまで」
「もうここで終わらせて欲しいさ…」
んで、私達は無事AKUMAを倒してイノセンスも回収したし、さあ帰りますか〜!って時に、運悪く現れたノアに狙われた私をラビが庇ってご臨終。
「めでたし、めでたし」
「めでたくねぇさ!」
「まぁ夢で良かったじゃん」
「ホントさ。あ、でもお前は助かったんだろ?」
「いえ、死にました」
「何でだよ!せっかく助かったのに」
そんなの決まってんじゃん。
「ラビが居ない世界とか……つまんないし」
「なっ──!お前……//」
「まぁ、せいぜい死なない程度に頑張りたまえ」
「──ったく…素直じゃないさ」
夢から醒めた夢
(俺だって、お前が居ない世界なんてか)
(きっと自ら絶つに決まってる)