…――あれから数日後、私はケフカ様の想いを受け入れた。
恋人、なんて言うと少し照れ臭いけれど、その響きがとても心地良く嬉しくて堪らなかった。
「この間の続き、シましょうか」
『ケフカ、様…』
仕事を終え、ケフカに誘われたかと思いきや、ケフカの寝台へ押し倒されるナマエ。
鈍感なナマエでも流石にこの後どうなるくらいかは想像がついた。
『あの、ケフカ様』
「なーに、ナマエちゃん」
『や、やっぱり、その…恥ずかしいです…』
顔を真っ赤にし、ケフカから視線を少し逸らすナマエ。
「最初は誰だってそんなモンじゃないのー?」
『で、でも…!』
「あのねぇ、ナマエちゃん。ぼくちん、今更止められないし、止まらないですよ」
『うぅ…』
「大丈夫。怖くも痛くもないですから…−あ、最初は痛いかも?」
ナマエは初めてですし、まぁそれなりに痛みはあるでしょうね。痛がるナマエの顔も堪らなくそそるでしょうがねぇ。
「ほら、脱がしますよ」
『ふぇ、あッ、』
ケフカは慣れた手付きでナマエの纏う服を脱がしていく。気付けば、あっという間に下着姿になっていた。
『な、慣れてるんですね…』
「ん?気のせいですよ」
『ケフカ様は…その、初めてではないんですよね?』
「ぼくちん?んー…、まぁそうだねぇ」
『で、ですよね』
一瞬だけ、しゅんとした顔を見せるナマエ。その表情をケフカは見逃さなかった。
「初めてではありませんが…」
『・・・?』
「誰かひとりをこれ程までに愛してやまないのは初めてですよ」
ケフカの言葉にナマエは少しだけ目を丸く見開いた。
「ですから、そんな悲しい顔をするのはおよしなさい」
『…も、申し訳ありません』
「良いですよ、それよりも―…」
『・・・?――きゃッ!』
前置きが長かった所為か、ケフカはナマエの下着をするりと剥ぎ取ってしまう。
「もう待てませんよ」
『ケ、ケフカ様…ッ』
外気に晒された胸を反射的に両手で覆い隠すナマエ。
「あぁ、隠しちゃダメでしょう。ほら、手を退かしなさい」
『で、でも…』
「ナマエ」
『・・・ッ、』
たった一言、名を呼ばれただけなのに。何故か従わなければと思ってしまった。
ナマエは羞恥の表情で手を退かし、隠していた胸を曝け出した。
「綺麗ですね、とても」
『あまり、見ないで下さい…』
「どうしてです?こんなにも美しいというのに」
囁くように言葉を紡ぎながら、ケフカはナマエの胸の突起に舌を這わせた。
『やッ…!あ、んッ』
「ほんっと、イイ声で鳴きますねぇ」
『んんッ…』
舌が這う度に漏れ出す甘い声。
「気持ちイイですか?」
『んッ、は、い…ッ』
「素直ですね、では此方も」
『えッ、ひゃッ!そこは…!』
ケフカの片手はナマエの腹を伝い、両足の間へ。秘部は言うまでもなく蜜で溢れている。
『あッ、や…』
「しっかり、濡れていますねぇ」
『や、恥ずかし…』
ナマエの纏うショーツは溢れる愛液の所為で、最早下着の役割を成していなかった。
「邪魔なので取っちゃうよン」
そう言って、ナマエの下着を脱がせると、ポイと床に放り投げた。
「生まれた姿になっちゃいましたねぇ」
『や、言わないで下さい…ッ』
「指、入れますよ」
『え、あッ…!』
くちゅ、と卑猥な水音を立てながら、ナマエの膣内に侵入してくる一本の指。それは次第に二本、三本と増えていった。
『あ、いッ…や…ッ』
「ナマエの中もトロトロじゃないですか。これだけ濡れていれば、もう大丈夫そうですね」
充分に慣らしたのを確認すると、ケフカもそろそろかと、反り立つ自身を取り出しナマエの秘部に宛がった。
『んッ…』
ナマエはケフカと繋がる寸前、ギュっとシーツを握り締めた。
「痛いかもしれませんが、我慢して下さいね」
『は、はい…ッ』
ある程度、擦り付けた後にケフカはゆっくりと自身をナマエに沈めていく。
『・・・―ッ!い、たぁ…ッ!』
「クッ、初めてとはいえ、なかなかの狭さですねぇ」
『あっ、や…ケ、フ…カ様…ッ』
シーツを握り締めるナマエの拳に更に力が籠る。
ケフカは痛みに耐えるナマエを見てはゾクゾクとした感覚を覚える。
「イイ顔ですね、痛みに耐えるナマエの顔…ッ」
『は、ぁ…ッン、』
初めはゆっくりとした律動であったが、徐々にペースは上がっていった。
『んぁッ、も…ダ、メ…!』
何度も繰り返される律動に、どうしようもない感覚を感じ始めるナマエは、握っていたシーツから手を放し、ケフカの首へと腕を回した。
「…ッナマエ、イきそうですか?」
『わ、かんない、です・・・でも、何かッ、変で…!』
「変じゃなくて、それがイク、という感覚なんですよ、ッ」
『ンンッ…アッ、アァ!』
ナマエの声と共に、膣内がビクビクと痙攣するのがケフカ自身に伝わる。
「どうやら、イッてしまったようですね…ッ」
『ふ、ぁ…ッ』
「ワタシもそろそろ…ッ」
『やッ、アァアッ!』
未だ達していなかったケフカ。ケフカにも絶頂の波が押し寄せ、それに合わせて律動の速度が更に早まる。
達したばかりのナマエは、再び襲い掛かる感覚に声が抑えられなかった。喘ぎ声を上げる中、ケフカはナマエのナカに全ての白濁を吐き出した。
「く、ぅ…ナマエ、」
『ケ、フカ…様…』
「…気持ち良かったですか?」
『は、はい…少し痛かったですが…』
ナマエは恥ずかしいのかケフカの胸に顔を埋めた。そんなナマエを優しく撫でるケフカ。
『ケフカ様…』
「なーに」
『ケフカ様はその、どう…でしたか?』
「とても良かったですよ」
『…よ、良かった、です』
ケフカの胸の中で呟くナマエ。
『ケフカ様、あの、』
「今度はなーに」
『だ、大好きです…』
ナマエは埋めていた顔を上げるとケフカを見上げながら小さな声で想いを告げる。
「ヒヒヒッ、知ってますよ」
ケフカはニタリと笑ってみせると、ナマエを強く抱き締めた。
(…――これからも、もっと愛して差し上げますよ)
--END--
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