『ん、ふぅ…ッ』



"くちゅくちゅ"と膣内を掻き回す厭らしい水音。その音が静まり返った室内に響き渡り、更に厭らしさが増す。



『ノ、ボリ…さ…ッ』

「どうなさいました?もう限界ですか?」



限界か、と尋ねられれば弱々しく首を縦に頷かせるナマエ。



『は…ンン…』



指の動きに感じきってしまっているナマエの姿に、ノボリは指をゆっくりを抜き、自身のベルトへ手を掛ける。

"カチャカチャ"という金属音のする方向に、ナマエは恐る恐る視線を向けた。



「私も我慢の限界で御座います」

『ふ、ぇ…』

「私自身でたっぷりとナマエ様を味合わせて下さいまし」



ノボリは少し怪しげな笑顔で言うと、硬く反り勃った自身をナマエに宛がった。



『ァ、や…ッ』

「ナマエ様、力を抜いて下さいまし…ッ」

『…――ッ!ァア…ッ!』



"ズプ…"と膣内を圧迫していくノボリ。初めての感覚にナマエは思わず背中を仰け反らせてしまう。



『いッ…あ…!』



(何これ…ッ、凄く痛い…!初めてって、こんなに痛いものなの…?)



「流石にキツイ、ですね…ッ」



処女の狭さにノボリは少し辛そうな表情を浮かべ、少しずつ最奥まで自身を進ませた。



「はッ…ナマエ様、全部飲み込んでしまわれました、ね…」

『違…ッ、私じゃ…――ァアッ!』



ノボリさんの言葉を否定すると、ノボリさんは子宮目掛けて勢い良く突き上げてきた。そんな風にされたら声なんて抑えられない…。



『も、や…だ…ッ!ノボリさん、痛い、よ…ッ』

「我慢して下さいまし、直ぐに良くなりますから…」

『ンッ…』



直ぐに良くなる、というノボリさんの言葉は本当だった。最初は涙が滲むくらい痛かった感覚は薄れ、代わりに快感を感じるようになった。



『んぁ…ふ…ッ』



快感に酔い、トロンと甘い表情を浮かべるナマエを見たノボリは更に律動を速める。律動を速めれば、それに合わせてナマエの甘い喘ぎ声も更に増した。



「ナマエ様、もっと啼いて下さいまし…ッ」

『ぁ、あ…ンッ!ノボリ、さん…私…もうッ』

「イってしまいそうですか…?宜しいですよ、私も限界が近う御座います…ッ」



そう言うと、ノボリはスパートを掛け、ナマエと自身に対して絶頂を促し始める。



『やぁあ…ッ!ノボ、リ…ひ、ァア――…ッ!』


「ナマエ、様…――クッ!」








―――…


―――――…


―――――――…







『…――んッ』



重い瞼をゆっくりと開くと、ぼんやりとした視界の中に一人の人物が浮かび上がる。



「お目覚めになられましたか?」



ぼんやりとした視界は徐々に鮮明になり、そこに居た人物がはっきりと見えるようになった。



『ノボリ、さん…』

「おや、もう呼び捨てでは呼んで下さらないのですか?」

『え…?』

「ナマエ様が気を失われる寸前に私の事を"ノボリ"と呼び捨てで呼んで下さったものですから…」

『嘘…』

「本当で御座います」



(気を失う寸前の事なんて、殆ど覚えてない…)



私は上体を起こそうと腕に力を入れてみたが、予想外に身体全体が怠く、重く感じ起き上がる事が出来なかった。



『何か、身体が重たい…』

「少し激しくし過ぎてしまいましたかね…」

『激しく、なんて言わないで下さい…』

「おや、恥ずかしいのですか?」

『…ッ、』

「ナマエ様は本当に可愛らしいですね」

『…もう、ノボリさんの家には二度と来ません!』



…――なんて、本当は嘘だけど。ちょっとだけノボリさんの事をからかってみたくなった。



「それは困りましたね。では、このまま家に居て貰う事に致しましょう」

『え…』

「冗談で御座いますよ、ナマエ様」

『うぐ…』



からかおうと思ったのに、逆にからかわれてしまった…流石はノボリさん。ノボリさんには一生敵わない気がする…。



「今はゆっくりと身体を休めて下さいまし」

『ノボリさんの所為なのに…』

「…もう1ラウンド、いきますか?」

『…嫌、です』








支 配








ノボリさんには一生敵わないのは確定次項。だって、心も身体も、全部…ノボリさんに支配し尽くされてしまったのだから。





--END--

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