顔全体をいきなり手で覆ったかと思うと大きなあくびをしたなまえ。

「眠い」
と一言。
今はブラッドの部屋に来ている。本を読んでいたら眠くなったらしい。


そんな彼女を見て仕事中で机に向いたままブラッドが話かける。
「眠ってしまってもいいぞ?安全は保証できないがな。」
「えー…ブラッド女面倒くさいとか思ってそうだし、あたしみたいなおんなに手ださないでしょ……」
「ほぅ、よくわかっているな」
「…何それ…あたしを、何だと思ってん…」
「ふふ、お嬢さんは………寝たのか」

顔をあげると既になまえは寝ていた。
ソファの上で座ったまま。

ブラッドは一旦仕事を中断し立ち上がると、寝ているなまえにその辺にあった自分の上着をかけてやる。

ため息をつきぐっすり寝てしまったなまえの寝顔を見て思う。

「私は、そんなに安心できる男なのか。」


そう呟いた。









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