「ん…」

天気の良い今日、あたしは外で昼寝をしていた。
日当たりのいい場所みつけてひなたぼっこ、なんてしてた。
「んー…そろそろおやつの時間…ん?」

目が覚めると隣には、
「………こた?」


え…こたが寝てる…あたしの隣で…寝て…
寝てる?!

「…こ、…こた…?」
試しに名前を呼んでみるが、反応がない、いやいつもだけど、こっち向いたりしない。

ほっぺとか触ってみたり…と、つついてみるが起きない…

「……ふ、ふふふ…」
これ、いける…!!

こたの面を取って顔を見れるチャンス……!!

そう考えると、急に心臓の音がうるさくなる。
悪い事してる気分…
と思いながらも、あたしはそっと面にふれて、取ろうとする。


その時、いきなりこたに引っ張られ、唇に何か触れた

「!……っこ、こた!」
こたはむくっと起き上がった。
「お、おお、起きてたの!?」
こくんと頷くこた。
「ええ、え?い、いつから?ええ?」
困惑するあたしを見て、笑うこた。
唇がかすかだけど動いたのをあたしは見逃さなかった。

「今、笑ったでしょ、」
そういうとくすくす笑うこた。
「もー!」
とあたしはこたを軽くぽかぽかと叩く。


…顔くらい、見せてくれたっていいじゃない。
心の中で呟いた。









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