只今絶賛追いかけっこ中……
いや、只今追いかけっこ終了するようです…

「つーかまえたー」
「ぎゃあっ」
「ぎゃあって、酷いなー君はー傷つくなー」

うふふーとあたしの頬をつついてくるイヴァン。
逃げれると思ったのに…

「僕から逃げれると思ったの?」
「い、いえ…あはは」
なんか笑うしかない。


「ねえ、なんでそんなに僕から逃げるのさ、はやく僕のものになってよ。」
「てゆーか貴方の家から出してもらえないんですが…」

ずっと自分の家に帰っていない。菊も心配してるだろう…

「何言ってるの?洋服はロシアの可愛い服を買ってあげてるし、ご飯はおいしいロシア料理を食べさせてあげてるし、何より僕がいるでしょ?どこに帰る必要があるの?」
「自分の家に帰ります!」
「帰さないよ、菊くんの所になんて。」

イヴァンのマフラーをあたしにもぎゅっと巻いて、あたしとイヴァンをマフラーでつなげて、


「じゃ、帰ろっか。」

て言って、手も繋いで、

心を繋げることは、出来ないけど、









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