テレビはつけっぱなしだった。
薫はなんか難しそうな本読んでる。
私は古い少女漫画読んでハラハラドキドキしてます。
テレビから映画のCMが、

「…あ、これ映画になるんだ。」
「え?何?」
「んーん。」
「あ、映画か。最近見てないなあ…」
「私も。」
「今度何か見に行く?」
「う〜ん、何がやってんのか何が面白いのかわかんないしな〜」
「今のCMのは?見たいんじゃないの?」
「いや…友達に漫画借りて読んだけど面白くなくて途中でやめちゃった。」
「ふ〜ん、映画化するなら面白いんじゃないんだ。少女漫画のことは僕よくわかんないけどさ。翔ちゃんの持ってる少年漫画は、まあ面白かったけど。」
「私もあれ、なんだっけ、映画も見たよ、日向さん?が出てるやつ。面白かった。」
「ああ、僕も見たことあるよ。面白いよね…ってなまえは女の子なんだから、少女漫画好きじゃないの普通?」
「最近の少女漫画はね〜…う〜ん、私は面白くないな。昔の少女漫画は好きなのいっぱいあるけど。」
「いつも言ってる目の大きくてキラキラのやつ?」
「あのね〜馬鹿にできないよ?確かにこの絵に慣れないと駄目って人もいるけど、内容がほんと面白いんだよ。」
「何度も聞いたよそれは。」
「そうだっけ。それに比べて最近のは全然つまんない…なんでか知らないけど最初っから両想いみたいだし、妙にいやらしいシーン出てくるし、下手に人気だとダラダラ続けるし」
「でもそういうのが映画になってるじゃないの。」
「最近の女の子の流行は私にはわからないわ…」
「も〜おばさん臭いな〜。」
「だってほんとに面白くないんだよ!読んでみ?」
「面白くないって聞いたら読まないよ。」
「最近の子はいやらしいのが好きなのかすぐそういう展開になるし、すっごい彼氏せめてくるし、いやいやありえないだろって感じで。エロ本もびっくりだよ…読んだことないけど。」
「彼氏の前でそういう話するかなあ。」
「だから言ってるんだよ。私は恋愛経験全然ないからあんまわかんないけどさ、薫イケメンだからありそうだし、我慢できなくて押し倒すとか普通ないよね?」
「なんだそれ。」
「学校とかでそういうことし始めたりとか普通にないじゃない?」
「…じゃあ、していいの?」
「…えっ?」
「なまえが聞いたんじゃん、いいの?押し倒して」
「え、…と、……………待っ、…っだ、だめ!」
「ふふ、でしょ?なまえが嫌がることできないよ。」
「………………」
「…なに?」
「…やっぱ押し倒して」
「っ!〜〜〜あのね…」
「だって……あ、薫も顔赤くなってる。」
「…僕だって恋愛経験あるわけじゃないもん別に。」
「…うそお」
「…あったらもっと上手く押し倒してるよ。」
「!」
「言っておくけどなまえも顔赤いからね。」
「わ…わかってるもん…」


オチ無し意味なしではたから見たらくだらないしつまんないかもしれなくて最近の少女漫画より酷いけど薫の恋人になれて私は十分ときめき感じるし幸せだって感じています。
アイドルの恋人じゃなくてもいいしドキドキのアクシデントがなくったっていい。
少女漫画みたいじゃなくていいですけどずっと一緒に居てください。







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