「もし私が死んだらカヲルどうする?」


「…怖いこというね。君が死んだらなんて。そんなことを言っては駄目だよ。…わかったわかったちゃんと考えるよ。そうだね、君が死んだらやっぱり、僕も死んでしまうと思うよ。ふふ、本当だよ。うーん、もしかしたら肉体は生きていて動くことは可能かもしれないけど、でも、それだけさ。心が死んでしまうんだ。何をしたって楽しいことなんかなくなって、…そう、生きる意味がないんだ。君が死ぬと限らなくても、例えば君が僕のことを嫌いになって僕の前に現れなくなったり、…そんなこと絶対ない?ふふ、ありがとう。まあたとえ話だよ。例えばそんなことになったとしても同じだよ。そんなことになったら僕は生きる意味がなくなってしまう。そうだよ、君がいないと僕は生きていけないんだ。君が必要なんだ。大好きで愛しくて何より大切なんだ。ずっと君と生きていきたいよ。…今の言葉信じてくれるかい?だから泣き止んでおくれ。泣き顔も可愛いと思うけど君が幸せそうにしてると僕も幸福を感じるんだ。…ああ、余計泣かせてしまったかな。ふふ、好きなだけないていいよ、何度だって抱きしめて慰めてあげる。これからもずっと。だから手に持ってる刃物をはやく捨てるんだ。愛しているよ。」

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