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【夢主+烏野バレー部員で赤ずきんパロ──第四回】


※少々下品です。若干腐向け要素入ります。



「だぁーかぁーらぁーっ」


皆さんこんにちは、赤ずきん(役)です。
前回はまぁ色々ありまして、おばあさん(旭さん)がウルフ西谷くんに食べられてしまいました。
え?本当に食べたかって?まさか。
食べられたっていうか、いただかれちゃった?って言えばいいのかなぁ...うーん。

「旭さん(の童貞)が西谷くんに食べられ(いただかれ)ちゃったんですってばぁ」


今私の目の前に居るのは狩人役の大地さん。
訳あって家の中に入れないと言って、理由を説明しているのだが、


「ん?だったらちゃんと物語に沿って進んでるんじゃないのか?」

「進んでないから私が生きてるんですよ」


......疎い。すこぶる疎い。
なんなんだこの人...バレーの事には頭の回転早いのにこーゆのにすごい疎い人なのかな。
オブラートに包むのもそろそろめんどくさくなってきたよ。オブラートなんてボンタンアメだけで充分だっつの。


「...はぁ。」


もういい、知るか。
下品だとか卑猥だとかそんなもんどーだっていい。今はとりあえずこの状況を打破しなければならない。
溜息を一つついてそのまますぅっと息を吸う。


「...端的に言いますとね、旭さんと西谷くんがハッスルしちゃってた訳ですよ。」

「ん?ハッスル?」

「一発ヤったって事ですよ。」

「殺る?」

「そっちじゃないです。」

「......ヤるって、」

「そうですね...男性同士ですと【自主規制】と【自主規制】を【自主規制】したり、あとは【自主規制】を相手の【自主規制】にぶち込んだり...あとは、」

「もっ、もういい!わ、わかった!!!!わかったからっ!!!!」


何かが吹っ切れて私の口から出る卑猥な単語達に大地さんは赤面を通り越して最早青ざめていた。


「わかっていただけましたか?」


口を一文字にきゅっと結んで首を激しく縦に振った大地さん。


「...話を元に戻しますと、私が昼寝こいて家に入った時には既に事後だったんです。西谷くんは全裸でベッドで寝てるし、旭さんは部屋の隅っこで膝抱えて泣いてるし...」

「大変だったな...よしよし、」


同情の眼差しで私を見つめて頭を撫でる大地さんにこの後はどうすればいいか尋ねれば、先程までの青ざめた顔はどこにもなくて...


「...よし、俺に任せろ。」


と、その表情はバレーをしているときの主将そのもので...なんだかものすごくかっこよく見えた。


「何か策があるんですか?」


私に背中を向けておばあさんの家の方角へ歩き出した大地さんの背中を追いかけて首を傾げる。
数歩歩いてから止まった足に自然と私の足も止まる。そして、くるりと振り返った大地さんの形相といえば...それはそれはもう腹黒前回のとても素敵なスマイルでした。


「さぁ、狩りの時間だ。」


あ、これは終わった。
旭さんと西谷くんの終了のゴングが鳴り響いたのであった。










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