お人形遊び

「名前様、一体これは何に?」
「可愛いでしょ?真っ赤なリボンよ」

セバスチャンは今日、名前と町へ出て買い物中。
名前は先ほどからフドレスアップに必要な小道具を買いあさっている途中。
そこまではいいのだが、時折セバスチャンに何色が好みか、レースは好きかと質問してくる。セバシチャンは当たり前だが、嫌な予感がしてならないのだ。

「名前様、当たり前ですがこれらは名前様がお召しになるものですよね?」
「え?」

すっとんきょうに答える名前は、セバスチャンを見上げる。人差し指を出してノンノン、と微笑んだ。

「勿論これはファントムハイヴ邸に戻ったらセバスチャンを着飾るものに決まっているじゃないの」
「え・・」
「ドレスはシエルにデザインをオーダーして貰っているから、どんなものが着れるか戻ってからのお楽しみね。私はブローチやスカーフを選ぶや・く・め」

シエルも確信犯だと、改めて絶望を感じておまけに眩暈さえ軽く起こすセバスチャンであった。

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