「舞鈴さんってさ〜、カラ松兄さんを見てイタイ人だな〜とか思わないの?」


ピンクのパーカーのトド松さんが私のLINEを追加しながら聞いてくる。イタイって厨二病的なアレのこと、だよね?


「いえ、そんなふうには思いません。面白い人だなぁとは思いますけど。」

「へぇー。カラ松兄さんのことイタイと思わないなんて凄いねぇ!」

「ふっ、舞鈴さんはおれのえんじぇる。ぎるてぃなおりぇをもちゅちゅみこむここりょのもちぬし!」

「いや、言えたみたいな顔してるけど言えてないから…。ところで、なんでクソ松と友達になろうと思ったわけ?」

「カラ松さんとですか?うーん、面白い人だったから、ですかね。」


あと、カッコつけながら悲しそうな顔をしていたのが凄く印象的で心に残ったから。とは言わないけど。


「舞鈴さんはカラ松兄さんのことスキ?!僕はね〜、カラ松兄さんダイスキ!」

「えっ?!」

「キライ?!カラ松兄さんのことキライなんすか?!」

「いえ、キライでは…」

「じゃあスキなんだね!」

「えっ、まあ、好きか嫌いかと言えば好きですかね…」

「マジすかマジすかやったー!」


黄色いパーカーの十四松さんが嬉しそうに飛び跳ねる。十四松さんは凄くカラ松さんのことが好きなんだろうなぁ。


「よかったっすね、カラ松兄さん!」

「ふっ、おりぇのみりきは舞鈴さんでさえもとりこにしてしまうのか…」

「小さくなってもイッタイよね〜!魅力って、言えてないし。そういう事じゃないよ、カラ松兄さん。」

「えっ、なになに?!付き合うの?!セク口ス?!」

「付き合ってもないしセク口スでもないから十四松!」


黄色とピンクと緑が盛り上がる。というか緑はツッコミを入れただけなんだけど。


「皆さんカラ松さんのこととても大事にしてるんですね。」


皆さんと言っても緑と紫と黄色とピンクの4人なんだけどね。赤のおそ松さんは一人になってしまったカラ松さんとお話してるみたいだし。まだ知り合ったばかりだけど、何となくおそ松さんはカラ松さんのことを他の誰よりも大事にしてるように思える。カンだけど。


「別に…クソ松が勝手に絡んでくるだけだし。」

「僕はカラ松兄さんダイスキ!!」

「まあ、買い物付き合ってくれるし、荷物持ってくれるしね。」

「ふふっ、そうなんですね。」


なんだかんだ言ってもカラ松さんはみんなから愛されているようです。