※赤緑に見える赤→高→緑みたいな
俺は真ちゃんが好きだ。相棒で親友な真ちゃんが。 でも、最近そんな真ちゃんに悪い虫がつき始めた。よく真ちゃんは俺の前で電話するよになった。主に放課後。 酷い時はお昼までくる。おかげで俺は真ちゃんと話す時間が減った。 相手は元チームメイトの赤司らしい。何なの、真ちゃん依存症?(人のこと言えねえけど) 元チームメイトだかなんだか知らないが、俺と真ちゃんの時間を邪魔されるのは腹立つ。 現に俺は一緒に帰っている間も真ちゃんと話せず横に並んで歩いてる。(リアカーは昨日ぶっ壊れた)
「そうか。…ああ、順調じゃないか?まあその話は夜にでも、」
「夜まで電話してんだ…」
内容に耳を傾けていると、夜という単語が聞き取れた。道理で夜のメールの返信速度が遅いわけだ。 ああ、もう我慢の限界だ。 イラつきのあまり、俺は真ちゃんの携帯を奪っていた。
「ちょっと、真ちゃんとの時間、邪魔しないでくんない?」
『君は…』
「真ちゃんの相棒の高尾和成だ、覚えとけ赤司!」
そう吐き捨てて、勝手に電話を切り走り出していた。 あーあ、嫉妬とかかっこ悪すぎっしょ、俺。
「赤司、これでいいのか本当に。」
『どういう意味だ。』
「高尾切れて帰ったぞ。」
『それが目的なんじゃないか。』
クスリ、電話口から聞こえた赤司の謎めいた笑みに俺はため息を吐く。 高尾が俺を好きなのは知っている。見ててわかる。 だが俺はあくまでも相棒としてしか見れない。そんな時、赤司から相談を受けた。
高尾を虜にさせるため協力してほしい、と。
勿論俺は躊躇ったが、そろそろ高尾も俺離れしなければいけないだろう。 そう思い、承諾をしたのだ。が、赤司の作戦はあまりにも酷だった。 俺と赤司が会話して付け入る隙がないことを見せたい、といったのだ。それでは嫌われるのではと思ったが、赤司は大丈夫と言い切った。
『そうやって僕に嫉妬して、僕のことをずっと考えるようになればいい。』
「お前ってやつは…、」
『だから、協力してよね。真太郎。』
有無を言わさない口調に言葉を詰め渋々わかったと告げれば、電話は切れた。 なんだか高尾に申し訳ない気分だが、赤司は絶対なのだから仕方ない。
「…いい加減早くどうにかなって欲しいのだよ。」
そうため息交え呟き、俺は頭を抱えて家に帰った。
赤高ちゃんマジで好きです。多分続きます。
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