あのあと、私と黒子くんは近状報告をお互いにしあってから、黒子くんは帰っていった

帰り際…


「…あの」


『うん?』


「また来ても、いいですか?」


『!ふふ、うん、いいよ』


そう答えると、黒子くんは少し嬉しそうな顔をした


「…ありがとうございます。では、また」


『うん、またね』


黒子くんが帰っていったあと、私は、明日のお弁当の仕込みをしてから寝たのだった


夕飯はマジバで食べたからね…









翌朝…


『おはよー』


私はクラスメイトと挨拶を交わしながら、自分の席へとついた


既に差し入れは家庭科室の冷蔵庫にいれてある


席に着き、授業の準備をしていると、私の目の前に陰が落ちた


『…?』


不思議に思いながら顔をあげると、そこには緑間くんがいて



「…」


むすっとした顔の緑間くんに、なんだろう、と思って声をかけた


『…あの…?』



「…お前は、出身中学はどこなのだよ」


『え?…えっと、帝光中、だけど…』


「…ふん、やはりか」


『え?』


どうも納得した様子の緑間くんに、私が未だにはてなマークを飛ばしていると、そこへ高尾くんがやってきた



「よーっす!真ちゃん!江藤さん!おはよ!」



『あ、おはよう、高尾くん』



「おう!ってか真ちゃん、江藤さんになにか用でもあったの?」



「ふん、お前には関係ないのだよ」



「ヒドッ」



『ま、まあまあ…』


私が苦笑して仲裁すると、緑間くんは無言で席に戻ってしまった


「…で?ホントは?」


『え?』


ずいっとこちらに顔を寄せる高尾くんに、思わず後ずさる



「…いや、真ちゃんが自ら女子に声かけるなんて珍しいからさ」



高尾くんは姿勢を戻し、視線を反らして頭をかく


その顔は、罰が悪そうだった


『えっと…出身中学を聞かれただけだよ?』


そう答えると、高尾くんは本当かと問いかけてくる


うんと頷くと、高尾くんははぁ…とため息をついた


『…えと、大丈夫…?』


「あー、うん、大丈夫だから。いきなりゴメンな!」


高尾くんはそういうと、手を振って席へと戻っていったのだったー







出身中学

(なんで聞かれたんだろう…)

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