今日も図書室の特等席に向かう。
毎日図書室に行ってるとか私凄い。凄いついでに成績も上がらないかなー

「…………お」


私の特等席の真ん前に座っている人影。
すらりとした細長い指によってめくられるページの音が小さく響く。

「…リナ先輩、いつまでそこに突っ立ってるつもりですか」
「うわ、バレてた?」
「バレバレです」

こっちをじとりと睨みつける灰色の目に笑いかけて特等席にレポートを広げる。
………さぁ、


「レギュお願い魔法薬学のレポート教えて!」
「嫌です」
「そこをなんとか!」

小声で頼み込む。
私の頼みの綱はあなたしかいないのよロミオ!


「誰がロミオですか」
「レギュいつの間に読心術身につけたの!?」
「ロミオだけ小さく叫んでました」
「マジかよロミオ!」
「うるさいです黙ってください」

レギュが読んでいた本で頭を叩かれる。
おまっ!先輩への尊敬はどうした!


「先輩は敬わなきゃダメなんだよ」
「その先輩が後輩に勉強教えてもらいたいなんて…リナ先輩にプライドないんですか?」
「全力でレダクトしてきました」
「ドヤ顔する場面じゃありません」

レギュがいつもより辛辣でお姉さん辛いです。
いやだがしかし!これもスキンシップの一つに違いない。じゃないとつらすぎて紐無しバンジージャンプしそう。


「だってレギュ頭いいし説明わかりやすいんだもの。あと勉強してても目の保養になるし」
「馬鹿ですかリナ先輩、馬鹿なんですか」
「痛っ!痛い!愛が痛いよレギュラス!」
「愛なんてありませんよ」

さっきより杖で私をつつく強さ強くなってないか!?
杖は人を刺す物じゃないよ!ダメ、絶対!


「………リナ先輩」
「いたたた…何?レギュラス」

ふわりと照れ臭そうに笑うレギュ。
思わず発狂しそうになったけど堪えた私に誰か拍手をください。


「教えてもいいですけど、そのかわり…」
「ん?」

言いにくそうに目を泳がせる。
全力で優しい先輩を装いながら促すと決心したかのように私の目を見て口を開いた。


「今度のホグズミード、一緒に行ってくださいね」
「…っ!うん!」

ホッとしたように笑みをこぼしたレギュラスにまた心を撃ち抜かれたのは言うまでもない。


レギュラスを愛で隊
レギュラスファンクラブ?もちろん会員番号はNo.1よ!




小池様お待たせいたしました!
レギュラス夢うはうはしながら書かせていただきましたありがとうございます!

レギュラスのギャグ甘、ということでしたが、甘い…?
甘いのは最後に詰め込んだつもりです、ほぼギャグですすいません!

小池様のみお持ち帰り可能です。
気に入らない場合は言ってくだされば直しますので!

10200番キリリクありがとうございました!
これからもよろしくお願いいたします!

2011.11.25.紅華


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