04






* * *





炎が燃えている。


いつの間にか辺り一面火の海だった。


―――・・・パチッ。


「・・・・・・黒影」


必死に動こうとするものの、意思に反して体は動いてくれない。


伸ばした手が地面をかくばかり。


そして、その手を一本の刀が突き刺した。


「ぐあぁっ!!・・・くっ、黒影・・・」


どうして?


何故?


何故お前がその刀を持っている?


何故、何故、何故、何故、何故、何故、何故、何故、何故、何故、何故、何故、何故、何故、何故、何故、何故、何故、何故、何故。


そればかりが頭の中をうめつくす。


伸ばした手が彼の足を掴んだ。


「黒・・・」


次いで、刃が心臓を突き刺した。


声にならない絶叫が轟いた。


彼の命はそこで一旦途切れた・・・――――――。









* * *







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