第四話 参
「姫様・・・嗚呼、私・・・」
「落ち着いて、よね。取り合えず父様の部屋に行けばいいのね?」
「は、はい・・・」
泣き腫らした目でよねは頷く。
「よねのことは俺に任せろ」
「ええ、お願い」
泣き崩れるよねをそのままにしていくのは忍びなかったが、龍作にまかせて舞姫は直忠の部屋に向かう。
舞姫が去った後、龍作はよねに向き直る。
「―――よね、何があったのか話してくれないか?俺が今日ここに呼ばれた事と何か関係があるんだろう?」
「ええ・・・」
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