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青学レギュラー達がした反応は他校も同じだった。
今までに全く聞いた事がない学校が合宿に参加する事に驚きを隠せない者が大半だった。


「なぁ跡部。漆世ってどんな奴等なんだよ。
監督は何か言ってなかったのか?」


「監督に聞いたが会えばわかるとしか教えてくれねぇからな。」


跡部はもう一度、レギュラーに話す前に榊に聞いていたのだ。
漆世の実力を。
榊は少し考えただ一言、


「未知数だ。」


と答えただけ。
未知数と言うことは計り知れない実力を持っているという事だと跡部は取った。


「ええやん。強い強くないは実際に会えばわかることやし。
それで、マネージャーは漆世と愛里だけなんか?

代理とかはええんか?」


やはりそこを見るかと跡部は思った。
マネージャーは幼馴染みである琴梨愛里と漆世のマネージャーだけ。
代理でも取った方が早いし何より楽になるだろうにと思った。
でもそれも榊は大丈夫だと言うだけ。


「向こうで何人か頼んでるんじゃねぇか?」


「そうに決まってるぜ。だいたいレギュラーだけとはいえ、
五校の合宿にマネージャー二人はキツいだろ。」


向日岳人と宍戸亮がプリントのマネージャーについてを見ながら言うと、
マネージャーという単語が聞こえたのか寝ていた芥川慈朗が起き上がった。


「愛里ちゃんと会えるの?嬉Cー。」


「こういう時だけ元気になるんやな。慈朗は」


丸井くんにも会えるCー。とはしゃぐ慈朗を見ながら忍足侑士はため息をついた。
そんな光景を見て鳳長太郎が苦笑を浮かべ、日吉若もため息をついていた。


そんな光景が広がっていたのは青学と氷帝だけではなかった。
立海と、あの場にはいなかった四天宝寺でも似たような事を話していたのはまた別の話だ。









合宿の報せ
(はじめてきくそのな)

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