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「#エロ」のBL小説を読む
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(とにかくヒドイです)





広げていた手帳を勢い良く閉じて、私はベッドの上に立ち上がり、部屋のドアをにらみ付ける。思わず力んでしまうのは、あいつのせいだ。顔に変な皺がある変態イケメン忍者、彼こそが今回の問題の最大の難関なのだと、ドアの向こうにいるであろうその人物の顔を思い浮かべ、手帳をベッドの上にボフリ、と落とした。




明日からの任務の準備も終え、寝巻きに着替えベッドに横たわると、なんとも言えない心地よさに思わず瞼が重くなる。
このままおとなしく眠りへと落ちることができればそれが一番なのだが、まあ残念ながらそうはいかない。今夜もきっと夜這いにやってくるイタチのことを考えて枕に顔を埋め、足をばたばたと暴れさせてるうちに、壁の向こうから感じる例の気配。わたしは急いで身体を起こし、ため息を大げさにこぼした。

「#名前#」
「こんばんは。イタチ」

彼は断りもなくドアを開け私の名前を呼ぶと、遠慮もなくずかずかと部屋の中に入り、ベッドへと歩み寄る。任務の時と違う、ラフな格好をして髪をゆるく束ねるイタチの姿が悔しいことにあいも変わらず綺麗でなんだかむかつく。それにうっかり見ほれている自分も情けなくて、私と同じ風にベッドに腰掛ける彼から思わず目を背けた。

「明日から任務か」
「うん、草隠れまでね。ゼツと一緒に」
「他の男と二人っきりで任務だなんて言ってくれるな。うっかり妬いてしまいそうだ」

そう言って私の肩を抱き寄せるイタチ。そのあくまでも自然な手のおかれ方に、私はやばいやばい、と内心冷や汗をかいてしまう。

「何かされたら、遠慮せずに思いっきり蹴り上げろ」
「何もされないよー。イタチじゃないんだから」
「油断するな、男ばかりの組織の中でお前なんて良い標的だ」
「任務中に森の中に連れ込んでそのまま立ちバックでやっちゃうイタチに忠告されてもねえ」

おしりを虫にくわれてホント大変だったんだからね、と昔の話を掘り返し、彼を責めるように話し続ける私。それなのにイタチったら上手くうなずきながら、肩に置いた手を私の身体のラインにそってゆっくりと降下させていくのだ。今日のイタチもやっぱりやる気まんまんだ!彼の手がわたしのくびれを通過するころ、このままでは流されてしまうとようやく踏ん切りがついた私は、キッと彼を睨んだ。

「今日はだめ!」
「…」

手の動きこそ止まったものの、全く動じないような顔でまじまじとイタチは私の顔を見つめていた。そのまっすぐな視線に思わず前言撤回したくなるような頼りない豆腐メンタルに喝を入れなくてはと思わず首をふって、力むようにイタチを見つめ返した。

「理由は聞こう」
「せ、せ、生理がきちゃうから…」
「…」
「イタチと今えっちしたら、たぶん生理きちゃうんだもん…!」





***いくらなんでも下品で生々しすぎだろうとお蔵入りへ**