堕王子を語る



『堕王子と王子(仮)、どっちがお好き?』


「ミー的には堕王子ですかねー」


『あ、やっぱり?王子(仮)は長いもんねぇ』


「でも気分次第では王子(仮)もいいと
 思いますよー?」


『えーでもさ、王子(仮)は一応(仮)でも
 王子って認めちゃってるじゃん?』


「じゃあ堕王子もそうじゃないんですかー?」


『いやいやフラン、堕王子は堕ちた王子、
 つまりもう王子じゃないのだよ』


「なーるー」


「お前ら何話してんだよっ」



ヒュン、カカカカカッ!



『をわっ、危なー』


「出ました堕王子の登場ですー」


『これだからヤダよね堕王子って。』


「ししっ、何言ってんの?王子は正当王子だし。」


『え、意味わかんないんですけど。』


「仕方ないですよなまえセンパーイ。
 堕王子の言う事は所詮堕王子なんですってばー」


『なーるー』


「ししっ、お前らいっぺん死んでこいよ」



ヒュン、カカカグサッカカグサッカカグサッカカカッ!



『うはぁ、危ねっ…刺さり掛けたし。』


「さすがなまえセンパーイ。
 ミーなんて三本刺さっちゃいましたー」


『あんたは避ける気なかったでしょ』


「あ、バレちゃいましたー?
 堕王子なんて相手にしてられませーん」


『なーるー』


「…やっぱお前ら燃やす」



カチッ、ボウッ。



『「ゲ。」』


『出たよ嵐ミンク。』


「相変わらず堕王子とそっくりですねー」


『ん、持ち主が堕王子だから堕ミンク?』


「まんまじゃないですかー」


『てかすっごい睨まれてるんだけど。』


「え、どっちも目が見えな…
 じゃなくて無いのに、わかるんですかー?」


『いや雰囲気だよ雰囲気。』


「あ、やっぱそうでしたかー」


『あの人目ぇ隠してるって言うけど実は
 のっぺらぼうだから睨めない、だから
 雰囲気で睨むってのをしているのだよ』


「殺気とは違うんですねー」


『あ、まさかこれこそが堕王子の唯一の
 長所にして特技…?』


「裏社会の知る人ぞ知る堕王子、ですかねー」


『「なーるー」』








「…何か王子萎えた。帰る。」


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2012/??/??

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