そりゃあさ、俺は普通の人より気が多いよ。

女の子見れば誰だって「可愛い」って思うし、
ちょっと優しくされただけですぐ「好き」ってなっちゃうし、
手なんて触れたら「あ、結婚」って思っちゃうよ。

でもさ、仕方ないじゃん。
それって男としての本能じゃん。
鬼と戦うなんてさぁ、危険しかないじゃん。
「あ、俺死ぬな」って思う瞬間が幾らでもあるわけで。

そんな時、俺の事好いてくれる女の子がいたら、それだけでもう救われるじゃん。「碌でもない人生だったけど、あの子と出会えて良かった...」って、すごい良い死に方出来るじゃん。

え?意味がわからない?
...じゃあもっとわかり易く言うよ。

俺が他の女の子に声かけるのが嫌なら、今から俺が言う言葉に「うん」って言ってよ。そしたら浮気みたいなことも、もう辞めるからさ。


「ねぇ、俺のこと、世界で一番好き?」



《title:花洩》


「#オリジナル」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -