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人気若手俳優・煉獄杏寿郎がプロデュースした香水がついに発売!最初は男臭かった!?密着&独占インタビュー!

芸能事務所HASHIRAに所属する若手俳優・煉獄杏寿郎(20)。歌舞伎の名門である煉獄家に生を受けた彼が選んだのは、歌舞伎役者と俳優という二足の草鞋を履く多忙な生活だった。
太い眉と大きな瞳は、父であり歌舞伎の師匠でもある槇寿郎さん譲りだ。隅々まで鍛え抜かれた肉体はアスリート並の靱やかさで、30kgを超える重い衣装を着けての稽古も力強くこなす。「稽古を辛いと思ったことはない。古い物を守り、新しい時代に繋げていく。それが俺の責務だ」そう語る煉獄さんの額には、玉のような汗が幾つも光っていた。

かと思えば、ドラマの撮影現場では「うまい!うまい!」とロケ弁をいくつも平らげ、多くの共演者を驚かせる。頬に米粒をつけて無邪気に笑うその姿は、舞台の上とはまるで別人のようだ。今秋公開の映画でも共演した竈門炭治郎くん(15)は「俺も早く煉獄さんみたいに沢山食べられるようになりたいです」と真剣な表情で語り、スタッフ達の笑いを誘った。大人の色気と少年の無邪気さを兼ね備えた煉獄さん。そのギャップに心惹かれるファンもさぞかし多い事だろう。

さて、そんな彼の初プロデュースとなるフレグランス「RENGOKU」が、今月28日、ついに発売となった。初プロデュースがなぜ香水なのか?当インタビューでは煉獄さんの知られざる私生活に踏み込みながら、オリジナル香水誕生までの軌跡を辿る。


記者:この度はオリジナルフレグランス「RENGOKU」の発売、おめでとうございます!

煉獄:ありがとう!改めてそう言われると、なんだか照れてしまうな。

記者:私も早速試させて貰ったのですが、とっても良い香りでした!以前から香水に興味があったんですか?

煉獄:いや、どちらかと言うと匂いの強いものは苦手でな。自分でプロデュースする事が決まるまで、香水なんてつけたことも無かった!

記者:そうなんですね。確かに、煉獄さん=香水というイメージはファンにもあまり無かったようです。SNSでも「嬉しいけど意外!」「なんで香水なの?」と喜びと疑問の声が上がっていました。

煉獄:そうだったのか!まぁ、なにせ自分でも意外だったからな(笑)驚かせてしまったなら申し訳ない。

記者:謝らなくても大丈夫ですよ(笑)でも、これまでそういう物をつけてこなかった煉獄さんが、突然香水のプロデュースだなんて...。なにか心境の変化でもあったんですか?

煉獄:心境の変化、という程でもないが...。二十歳を超え、以前よりもより「しっかりしなくては」という思いが強くなってな。

記者:煉獄家と言えば、歌舞伎の名門ですもんね。小さい頃から大人達と同じ世界で過ごしてきて、今度は自分が大人の仲間入りを果たしたわけですね。

煉獄:うむ。特に父には厳しくも優しく、様々な事を教わった!ある日、舞台の袖で父が何かしているのを見つけてな。不思議に思って声を掛けてみると、なんとお香を焚いていたんだ。

記者:え?歌舞伎にお香ですか?

煉獄:あまり知られていないが、歌舞伎ではお清めの塩と同じようにお香を使う事がある。お香が出てくる演目も多いしな。その時、父はこう言った。「良い物を創りたいなら自分から率先して“傾け”」と。傾くとは歌舞伎の語源になった言葉で、簡単に言えば“常に新しい事を取り入れろ”という意味だ。そのやり取りがなんだか忘れられなくてな。

記者:なるほど。香水のプロデュースは尊敬するお父様との思い出から始まったんですね!肝心の香りはどのようにして決めていったんですか?

煉獄:調香師の方が事前に何種類もサンプルを作ってくれたんだ!だが、最初はどれも男性向けというか...。“強い男の強い匂い!”という感じでな。「なるほど、自分はこういうイメージなのか...」と思うと同時に、選ぶのに随分苦労した。

記者:この間まで演じていた役が熱血お兄さんキャラでしたもんね。調香師の方も煉獄さんの漢気(?)みたいなものを表現したかったのかもしれません(笑)

煉獄:演じたキャラクターを愛して貰えるのは嬉しい。しかし、演技を生業にする者としても、あまりに強い香りにするのは避けたかった。強烈な香りはその人のイメージを固定させてしまうからな!

記者:確かに、役の固定を嫌う役者さんは多いですよね。ファンとしても煉獄さんの色々な表情が見られた方が嬉しいでしょうし。

煉獄:結局、そのサンプルの中からは決められず、後日工房まで足を運ぶ事となった。トップノートにオレンジやレモンを使い、燃え上がる炎のような香りを表現しつつ、時間が経つにつれて石鹸のような優しい香りが広がるよう調整を繰り返した。最終的には良い物が出来上がって満足している。

記者:手の平サイズで持ち運びにも便利ですね。液体もほんのりオレンジ色で素敵です。

煉獄:香水を使う機会はきっと女性の方が多いだろう?使った時に気分が上がるようなデザインにしたくてな。オレンジは俺も大好きな色だから、使う度に俺の事を思い出して欲しいと採用したんだ!

記者:使う度に自分を思い出して欲しい...。煉獄さんにもそういったお相手がいるのですか?

煉獄:それはご想像にお任せする(笑)ただ、もし自分に好きな女性がいたら、間違いなくこの香水をプレゼントするだろう。

記者:ほうほう。それはどういった理由で?

煉獄:一番は独占欲だろうな!それに「この女性は俺の大切な人だぞ!」「手を出すなよ!」と離れている間もアピールが出来る。自分がプロデュースするまで、香水にそんな使い方があるなんて知らなかった!

記者:マーキングというやつですね(笑)煉獄さんにそこまで思ってもらえるなんて、羨ましいお話です。
では最後に、この記事を読んでいる読者の方々に向けてメッセージをどうぞ!

煉獄:いつもあたたかな応援ありがとう!今回、沢山の人の協力もあって素敵な香水が出来上がった。きっと気に入ると思う。是非、試してみてくれ!
それでは舞台で、テレビで、スクリーンでまた会おう!


女性についての質問は上手くかわされてしまったが、この香水の発売で彼のファンがさらに増える事は間違いないだろう。今秋10月には自身が出演する映画『無限列車』も公開される。香水と合わせ、是非チェックして欲しい。
煉獄杏寿郎プロデュース香水「RENGOKU」、取り扱い店舗は.....−。





「なんなんですかこの記事は」

後ろから聞こえてきたその声に、杏寿郎は化粧を落としながら「ん?」と振り返る。暖簾をくぐって楽屋に入ってきたなまえを「おぉ、来てくれたのか!」と朗らかな笑顔で出迎えた。
杏寿郎となまえは小さい頃からの幼馴染であり、許嫁でもある。二人の関係は、歌舞伎界では公然の秘密だった。

「観ていてくれたんだな!今日の出来はどうだった?」
「今日の助六も最高に素敵でした!...ってそうじゃなくて!」

なまえはぶんぶんと首を横に振り、持ってきた雑誌を杏寿郎の目の前に突き出す。今朝発売したばかりのファッション誌には、香水を手に微笑む杏寿郎のインタビューが数ページに渡り掲載されていた。

「あぁ、もう載ったのか。そう言えば今日発売だったな!」

さっぱりとした杏寿郎の言葉に、なまえは噛み付くように口を開く。

「芸能人はクリーンなイメージが大切って私言いましたよね!?なんでこんな女性を匂わせるような事言っちゃったんですか!なんですか、この「ご想像にお任せする(笑)」って!」
「む!香水の記事と匂わせを掛けているのか!さすがなまえは頭の回転が早いな!」
「ちっがーう!そうじゃなくて!」

杏寿郎の軽口に、なまえは雑誌を抱えたまま地団駄を踏む。着物のせいで足が上がらないのだろう。小動物がぴょんぴょんと飛び跳ねているようで、杏寿郎の目には可愛らしく映った。
そんな事は露知らず、なまえはビシビシと記事を指差しながら杏寿郎に詰め寄る。

「ただでさえ最近は何がきっかけで炎上するか分からないんですよ!?許嫁がいるってファンの方達にバレたらどうするんです...!」
「どうするも何も、堂々と「俺の妻だ」と紹介するだけだ」
「駄目に決まっているでしょう!正式にお式をあげるまでは、なんとしても隠し通さなきゃ...!って、聞いてますか杏寿郎さん!」

なおもヒートアップするなまえを、杏寿郎の長い腕がだダン!と壁へと追い詰める。「ひぁ!」驚いたなまえの手からバサリ、音を立てて雑誌が床に落ちた。
ぐん、と杏寿郎の顔が近付き、大きな双眼に上から覗き込まれる。落としきれなかったのだろう、露になった男らしい鎖骨には、白粉の後がうっすらと残っている。

「きょ、杏寿郎さん、話はまだ......−ッ!」

首筋に顔を埋められ、なまえは思わず息を飲む。男の高い鼻がすん、と小さな音を立て、その甘い香りを吸い込んだ。

「ちゃんとつけてくれたんだな」

満足そうな杏寿郎の声に、なまえの身体は燃えるように熱くなる。

杏寿郎から「香水をプロデュースすることになった」と聞いた時、なまえは差し出したお茶を危うく零しそうになった。慌てて手を伸ばし、寸での所で大惨事を逃れる。長い付き合いだが、目の前の男から香水の匂いを感じたことなど、なまえにはこれまで一度も無かった。「香水、ですか」小さく呟きながら、将来の夫を見つめる。

芸能界にいると、どうしても断れない仕事というものに出くわす時がある。今回もそういう類のものなのかと心配したなまえに、杏寿郎は「俺がやりたいんだ」と力強く言った。

「きっと良い物が出来る。出来たら真っ先に君にプレゼントするからな」

いつもと変わらない笑顔に、なまえはそれが本心からくるものだと確信する。杏寿郎さんがそう決めたなら、と不安ながらも頷いた。

そんなやり取りからひと月が経った頃、なまえは杏寿郎から香水が完成した事を告げられた。「俺も使うから、もし嫌でなければなまえにも使って欲しい」と、小さな小瓶を手渡される。なまえ自身、日常的に香水をつける習慣は無かったが、大好きな恋人からそんなふうに言われたら、つけないという選択肢は無かった。

最近はポリエステルの物も増えているとはいえ、本来絹で出来ている着物はとてもデリケートな衣類だ。正絹の着物にそのまま香水をスプレーしてしまうと、あっという間にシミになってしまう。
その為、なまえは少量のワセリンに香水を混ぜ、自分だけの練り香水を作った。耳の裏に薄く伸ばせば着物にシミを作る心配もないし、ほのかな香りが優しく長く続く。

絶対に気付かれないと思っていたのに、この男はそんな微かな匂いまで嗅ぎ当ててしまうのだ。

「俺に独占される気分はどうだ?」

杏寿郎の熱い吐息に、なまえはびくりと身体を震わせる。筋肉質な腕に腰を抱き寄せられ、まだ汗の浮かぶ胸元にぎゅ、と閉じ込められた。

「...ごっ、」
「ご?」
「ご想像にお任せします...」

そう絞り出せば、杏寿郎は声を出して笑い「たまには自分がインタビューするのも悪くないな!」と楽しそうに言った。
もっと嗅ぎたいと言うように、杏寿郎は再びなまえの首筋に顔を埋める。愛する人の匂いを胸いっぱいに吸い込んだ。



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