クロコダイルは斜め前を歩くルフィを見つめていた

再会してまもないが以前アラバスタで戦った時と
変わらないような芯からの光が強くなったようなルフィを
上から下までじっくりと見つめている



「ワニなんだよ!こっちばっかり見て」


「麦わらでも視線に気が付くのか」

「そんなに見てたら誰でも気が付くぞ」


「あの傷はどうなった」

「傷?」

「ああ、そうだ。おれがてめえを突き挿した傷をよく見せろ」

クロコダイルはルフィの腹を掴み腹に顔を寄せる

「っち傷跡は残ってねえのか」
そのときのクロコダイルはまんざらでもない表情をしていた

「なんだワニ心配してたのか」

「心配?馬鹿言うんじゃねえ」

「ししししっ傷ないの見てほっとした顔してたぞ」

ルフィは屈託のない無邪気な笑顔で笑いかける

「うぬぼれるな」

「あの時すげー痛かったな」

クロコダイルはぽっかりと穴の空いたルフィの腹を思い出す



「....麦わら面貸せ」


「わっワニなにす.....ん」

クロコダイルは慌てるルフィの後頭部の髪の毛を掴み

顔を寄せそっと口付ける

それは二人の関係には甘すぎるほどやさしい口付けだった

だが、ルフィの耳元にクロコダイルは口を寄せると
アラバスタであったときのいかにも悪といった濁声でささやく

「調子に乗るなよ麦わら、今度はこのおれの槍をぶちこんでやろうか」

そういうとクロコダイルはルフィの手を掴み
クロコダイルのペニスまで持っていき触らせる

「なっやめろっ!」

ルフィは慌てて手を引こうとするが
がっちり掴まれて手を引けない

ニヤニヤとたくらみ顔でクロコダイルは笑っていた

「麦わらあのときのてめえの血の匂いは忘れたことはねえ」


クロコダイルはいかにも鰐という感じで舌なめずりをした
クロコダイルはかぎ爪をルフィの尻にぐりぐりと押し付けてくる

ジーンズ越しにその大きなかぎ爪の冷たさを感じて
あの腹を突き刺されたときの痛みを思い出し
ルフィはぞくりと血の気が引く

「...くっあクロコダイルやめ..」

To Be Continu…



初書きワニル
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