いつかその時が
親愛なる兄さんへ
お元気ですか？私達３人は元気です。
皇帝を倒したあの日から、もう１年近くが経とうとしています。
この世界は本当の平和を取り戻し、あの頃のような穏やかな日々がやって来ました。
私達は今、故郷を復興させるために、日々奮闘しています。
全てが焼き尽くされたあの町にも、人が、緑が、また昔のように戻ってきています。
フリオニールもガイも、すごく頑張ってて、私も２人を支えられるように頑張っています。
…でもね、兄さん。私、まだ弱虫で泣き虫なの。
２人の力にあんまりなれなくて弱気になっちゃうし、何より、兄さん…貴方がいないのは本当に泣きたくなるくらい寂しい。
兄さんが、本当に大きな闇を抱えてしまったのは分かってる。
今の私たちが、それを受け止めきれるほど成長できてないことも。
だから、私、兄さんを待ち続けることを強さに変えるの。
もっと強くなって、兄さんを受け入れられるようになりたい。
早く、貴方に会えるように。
それまでどうか、体に気を付けてください。
何より、貴方自身を大切にしてください。
フリオニールもガイも、それを願っています。
いつかまた、４人で手を取り合って過ごせるその日まで。