猫の恩返し

※ジョジョ5部のネタバレしかない。


高校の帰り道に車に轢かれそうな猫を助けようとして車の前に飛び出たらいつの間にか知らないイタリアにいたでござる。
そんなホームレス一歩手前のところでおかっぱ頭のお兄さんが「迷子かい?」と声をかけてくれた。
私はイタリア語を話せなかった筈なのになぜか分かる言葉で言われたのが、「家が無くて困っているのなら使っていない家を使うと良い」との優しい言葉だった。

私はおかっぱ頭の彼、ブチャラティを知っていた。ジョジョ5部の登場人物だ。

漫画で見た通りに優しい彼は私の事をとても気遣ってくれた。
もちろんその優しさは私だけではなく多数の人に向けられるものだったけど。それでも彼の人となりを好きになるのは早かった。

私はなのでこっそりと刑務所のポルポに会いに行って試練を受けた。少しでも役に立てるよう強くなりたかったのだ。
それを知られた時に「何をやっているんだ!」と怒られたけど、スタンド能力に目覚めて認められた私をブチャラティは自分のチームに入れてくれた。
ちなみにスタンド名は「チェジキャット」アリスに出てくるチシャ猫に似た容姿のスタンドで能力は様々なものを交換する能力だ。

チームのみんなは乱暴なところもあるけど、根はいい人たちだった。最初は日本人のせいか子供に見えたらしくお嬢ちゃん扱いだったけど。
ナランチャくんより年上と知って本当に驚かれた。というかナランチャくんも年齢よりだいぶ若く見えると思うけど。言ったら怒りそうだから言えないけど。

ブチャラティは私にあまり危険な仕事をさせたがらなかったけど、頑張って少しずつ認められるようになった。任務をこなすと頭を撫でて誉めてくれるけど、いつも少し複雑そうだ。

そんなブチャラティのことが大好きだ!

ブチャラティのことが大好きなのが伝わったのかチームの人たちとも打ち解けることができた。
フーゴに勉強を教わったり、ナランチャと一緒に音楽を聞いたり、ミスタと苺ケーキを食べたり、アバッキオとお茶を飲んだり楽しかった。


そしてチームに入ってから一年後くらいに主人公であるジョルノがチームに加わった。
頭がくるくるしていて原作を読んだ身としてはにやけ顔が止まらなくなった。是非とも脱いで星のアザを見せて欲しかった。後々考えれば先輩特権で脱げやってすれば良かったと後悔している。

でも、彼が来たということは原作が始まるんだと思った。

このために私は計画していた。


それからはほとんどの部分を流れに任せて、でも少しずつ、アバッキオをギリギリで助けて(けど大怪我で、死んではいないけどリタイアで)ポルナレフの覚醒したスタンド能力は私と似ていたから私は予め持っていた小動物と魂が入れ替わったのをすぐに戻して、ナランチャはボスの攻撃の前に内臓の場所を入れ換えて致命傷を防いで助けて。

そして、死ぬはずだったブチャラティの体を私の体と状態を交換こして助けた。
計画ではブチャラティの代わりに私が死ぬつもりだった。

私は交換こした後、ほとんど死にそうだったけど少しだけ生きることができて。
ブチャラティに「なぜ、なぜ俺が死ぬとルイに気がつかれてしまったんだ!」と叫ぶように言われたのを聞くことができた。

私はブチャラティが特に私に自分の状態を悟られないようにしていることを知っていたよ。
だってもし知れば私はブチャラティを今みたいに助ける事ができたからね。

「大好きだよ、ブチャラティ。ありがとう」

もう顔も分からない影に向かってそう伝えたら全てが闇へと変わった。


と思ったら目が覚めた。
ここは病院らしい。たくさんの管が私に繋がっている。

どうやら私は猫を助けた後一年以上目を覚まさなかったらしい。

元の世界に戻ってきたのか、それとも夢だったのか。
けれど、スタンドを出してみるとチシャ猫そっくりなスタンドが現れたのでおそらく夢ではなかったのだと思う。

それからしばらくリハビリをして、退院することになった。

「退院祝いにどこか行きたいところはある?」

と聞かれて、私は「イタリアに行きたい」と言ってみた。

すると本当にイタリアに行くことになって、私は現在美しい街並みのイタリアにいる。

そして現在、見事に親とはぐれてしまった。

さて、どうしようかと途方にくれていると

「また迷子かい?ルイ」

大好きな、優しい声が私を呼んだ。





※※※※※
トリップしてブチャラティに拾われて恩返しを頑張る話。

試練勝手に受けてスタンド使いになる。
スタンド名は「チェジキャット」チシャ猫見たいなスタンドで能力は交換こ。様々なものを交換できる。
最後は魂さえも交換こできるようになった。

そしてスタンド使いはスタンド使いを引き寄せる。

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