嫌な人に会うのを回避する方法(後話)
(以下その後の会話)
お互いにソファーに向かい合い座って臨也と遥は一緒にコーヒーを飲んでいた。(遥が用意した)
「はあ、早く帰ってお風呂入って寝たい。」
「初めの一言がそれ?だいたい本当に何なのアレ。久しぶりだよ、こんなに出会って早々にムカつかされたの。」
「あれ、久しぶりにムカついったって。最近は平和島くんに会ってないの?」
「その名前を聞いて余計にムカついたな。・・・・まあ、会ってないね。最近は池袋に行ってないし。」
「そう。ここから池袋って距離あるしね。けど行きたいな、久しぶりに池袋。・・・今、サンシャインで世界のアイスフェアってのやってるみたいだし。トルコ風アイスを伸ばしてるおじさんを見に行きたい。」
「その場合、”風”はいらないと思うけど。・・・それにアイスじゃなくておじさんに興味があるとか、本当に君は意味が分からないよね。」
「意味が分からないとか、臨也だけには言われたくないな。変質・・・変人代表の臨也には」
「その間違えそうになった言葉、ムカツクなあ。」
「さっきからムカつくムカツク言ってるけどさ。ムカツクなら呼ばなければ良いのに、本当に臨也は変質・・・変人だよね。」
「・・・・・・・・確かに君の事はすごくムカつくけど、君との会話は嫌いじゃないからね。」
「・・・・・・・・・チッ。」
「褒めたのに舌打ちするなんてひどいなあ。」
「臨也って思ってたけど、意外とマゾだよね。ストレス溜まる会話が嫌いじゃないなんて」
「・・・・・・・・本当になんで、疲れてるのにおまえを呼んだんだろう。」
「あれ?一応、本当に疲れてたんだ。」
「そりゃ、俺だって疲れるよ。しばらくは書類作業だったし」
「そう・・・そっか。そうだよね、臨也も人間だし。・・・・・ごめんね、気が付かなくて。なら私もう帰るよ、臨也がゆっくり休めるように。」
「ただ帰りたいだけだろ」
「当たり前でしょ」
そうして夜は更けていった
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