それはきっと腐れ縁(2/4)

 私は彼と付き合って1ヶ月が経とうという今日、昨日まで盛り上がってラブラブなメールを送りあっていたのが今朝いきなり別れてくれとメールが来た。
 それに私は意味が分からなくて、会って問い詰めたら。真っ青な顔をされて彼に土下座されて分かれて欲しいと言われた。
 私が理由を聞くと真っ青な顔をして言えない、と言ってくるので、私はそれに既視感を覚えた。そうで無くとも今まで別れた人たちの原因はその全てがこの折原臨也へと繋がっていたのだ。
 だからこうやって確かめに折原臨也の元まで来たのだが、この反応で分かった。

 明らかに元凶はこいつだ。


 「小学生の時から成人した今まで・・・・ずっと裏で、私の恋愛壊してきたくせに今さら言い逃れできると思っているの?」

 「人聞き悪いな。ただ彼の君への愛が、本物かどうか試してあげただけじゃない。」

 「余計なお世話だからっ!それに1ヶ月じゃまだ愛も何も・・・・って、やっぱり今回も臨也!?」

 「そうだよ。」


 臨也はあっさりと肯定した。
 それがあまりにも楽しそうな表情で言うので、私は近くにあるものを彼に投げつけたくなった。

 久しぶりに良さそうな人を見つけたのに。こいつのせいで・・・・


 「本当になんで、そういうことをするの!?」

 「君の事が好きだから?」

 「・・・前に『私の事が好きだからこんなことするの?』って聞いたら、まるでごみ虫を見るように『君ってすごく自意識過剰だね。』って言ってきたのは誰だよ。」

 「さあ、俺分かんなーい。」

 「ウザい!本当にウザいっ。」


 私を好きだからとかは確かに自意識過剰かもだが、そういう理由があるならまだ分からなく無い。
 けれど彼は本当に私にそういう感情を抱いているわけではないらしい。

 それなら、彼はなぜ私にこんな事をするのだろうか。
 ありえない、本当になんで私なのだろう。


 「何度も聞いてきたけど、なんで私に構うの?そろそろ教えて欲しいんだけど。」


 三十歳になる前には絶対に結婚したいと私は思っている。
 だから、私としてはさっさと理由を聞いて臨也の眼中からおさらばしたい。

 私の質問に臨也は真面目な顔をつくると息を吐いた。すごくウザい。






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